『動き始めた中国株価』

2009年04月08日

今年に入ってからの中国の株式市場を見ますと、深?証券取引所でも上海証券取引所でも著しく上昇していることが分かります。深?総合指数は1月5日終値の 6634から約39.0%上昇し9224(4月3日終値)となり(左側の画像参照)、上海総合指数は1月5日終値の1880から約28.7%上昇し 2419(4月3日終値)となりました(中央の画像参照)。同期間においておよそ3.3%下落している日経平均株価と比較しますと、その意味がより良く分かるかと思います。


この急回復の背景として様々な要因が考えられますが、その一つに4兆元の内需刺激策があると思います。中国は一党独裁体制であるが故に、ひとたび政策が決まれば、その方向に全国民が動いていくという強みを持っています。今回矢継ぎ早に打ち出された様々な内需刺激策の効果を見ていますと、特に先進諸国では見られない効果が現れているという印象を持ちました。

そのような動きにも刺激されて、日本の中国向け輸出が増え始めています。昨日の日経ネットの記事にもありましたが、 (http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090407AT1D0601906042009.html)化学業界や電子部品業界で幾つかの日本企業が潤い始めています。これはどういうことかと言えば、これまでの中国の貿易構造というのが基本的に「加工貿易(海外から調達した部品・中間財を使用して国内で加工・組み立てを行い、完成品を海外に輸出)」であることに起因しています。中国の輸出総額に占める加工貿易の割合は約50%であります(右側の画像参照)。つまり原材料や基幹部品を海外企業から全て輸入して、組み立てだけを行い最終製品にしていますので、内需刺激策を実施しても、結局現在の体制下では必要なモノを輸入しなければなりません。従って、基幹部品等を供給している日本企業が潤い始め、日本の中国向けの輸出が増え始めているということです。

このように回復の兆しが見え始めている中国を牽引役とした形で、海外企業の状況は徐々に良い方向へと変化しています。私自身も北京で実際にその街の状況を見たり、中国の様々な投資先の人間との話から、中国経済の先行きに対して非常に強い期待感が持てると思っています。世界経済に大きなインパクトを与えていくものと考えられる中国の動向については、今後も細心の注意を払い、見て行きたいと思っています。



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