北尾吉孝日記

この記事をシェアする

2006年の中国の経常黒字が約30兆円になり、日本の経常黒字を10兆円上回る状況になりました。
この中国の経常黒字は前年度比55.4%の伸びです。
日本の経常黒字も約20兆円弱ですが、これも過去最高の数字です。
中国が「世界の工場」といわれてだいぶ久しいのですが、この経常黒字の世界一は改めて中国が「世界の工場」であることを象徴するニュースではないでしょうか。
この状況は当面揺るがないと僕は思っています。

日本は約20兆円の経常黒字ですがこの原因を考えると、例えば生産拠点を中国に作るということで、それによる配当収入が増えたということがあります。
あるいは日本の投資家がソブリンを中心に相当多くの海外の債券を買っているということもあり、これが10兆円を越えています。
こういった海外投資による所得収支が2006年で13兆7,457億円と4年連続で増えてきているということで、日本はものづくりの時代、ものづくりをやることによってそこから経常黒字を大幅に黒字化して外貨を大量に獲得する、という時代を終えて金融収益を稼ぐという状況になっており、こちらも象徴的です。

僕は金融立国ということを昔から標榜しているのですが、日本人は戦後から現在に至るまでの間に1,500兆円を越える個人金融資産を持つに至りました。
そして今後はそういう資産を使って海外に投資し、海外からの金融収益を稼いでいくという時代になっていきます。
事業会社は生産拠点を海外に作り、そこで生産・販売するということから事業所得を得て、そしてそれが配当という形で日本に還元されるのです。
そういう意味で日本はまさに金融立国の道を歩んでいると言えるのです。




 

(任意/公開)
(任意/非公開)

  • 小
  • 中
  • 大



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.