北尾吉孝日記

百貨店業界について

2007年9月13日 12:25
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百貨店業界でかつての銀行業界と同じように、つい先日まで競争相手だった会社同士が手を結ぶようなことが起こり、業界の再編が行われています。
三越と伊勢丹、大丸と松坂屋がそれぞれ経営統合を発表したように、いよいよ百貨店も単独では生き残れない時代になってきたのだと思います。

これらの経営統合がどの程度の効果を生むのか、それを判断するにはもう少し時間を要すると思いますが、デパートという業態については、もはや時代に合っていないという見方が強いようです。
実際問題、「カテゴリーキラー」と言われる販売方式の方が受け入れられています。
何でも揃っているデパートに行き、様々な物を見ながら目的の売り場へ行くのではなく、自分が買いたいと思う商品だけを取り揃えているお店に行く方が効率的なのです。
例えば家電製品を購入する場合、ビックカメラとデパートを比べると、デパートでは品揃えが少なく値段も高いのでデパートで家電製品を買うメリットが無いわけです。
洋服についても、ブランドショップはデパート以外のところにもたくさんありますので、品揃えの点を考えてもそちらに行く人の方が多くなったのではないでしょうか。
したがって、デパートという販売チャネルの力が昔と比べてかなり衰えてきたように思います。
このような状況を乗り切るため、合従連衡が必要だということになったのだと思います。
経営統合をすれば、バイイングパワーが増しますので、当然仕入れ値コストが下がります。
それによって収益はある程度まで改善されるかもしれませんが、デパートから顧客の足が遠のいているという現実は変わりません。

一方、デパートの中でも伊勢丹は若年層を顧客として取り込むことに成功しました。
それによって、若年層が親を連れて買い物に来るようなケースも増え、若年層を中心に幅広く集客することができているのです。
したがって、必ずしもデパートという販売形態そのものが限界という事でもないのかもしれません。
しかし、全体として見ると非常に難しくなってきているのだろうと思います。

インターネットでデパートと言うとヤフーですが、やはりデパートと同様に厳しくなってきたと思います。
求めていない物まで置いてあるデパートには行かず、求めている物だけを取り揃えている専門店に行く、インターネットでも同じことが起こっています。
グーグルのようなサーチエンジンをベースにしたインフォメーションシステムというのは、
必要ないものは提供せず、求めるものだけを提供していくものだからこそ、ここまで伸びたのだと思います。
求めないものをいくら出してみても、それはユーザーにとって邪魔になるだけなのです。
ですから、専門性の高いサイトや一つの分野に集中したカテゴリーキラー的なサイトが価値を持ってくるのだろうと思います。




 

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