北尾吉孝日記

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野村證券がまたもや不祥事により、世間から厳しく糾弾をされています。M&A部隊の一人が外部の者と結託しインサイダー取引を行い、不法な利益を得ていたということです。今回の事件に関しては、単にその人間一人が悪いという形では済まされない側面があると考えています。

通常、他者が担当しているM&Aディールについて、一切の情報は公言されてはならないし、共有されてはなりません。ところが今回は、インサイダー取引を行うに十分なインフォメーションがいとも簡単に取れる形に、野村證券のM&A部隊が管理されていました。これはM&Aを担当しているインベストメントバンクの世界では到底考えられない管理の失態というべきものであり、今回の事件により、野村證券は組織上の重大な問題点を露呈したと思います。

M&A情報とは様々な企業情報の中でも株価に最もインパクト与える情報であります。それだけに、私どもの企業情報を扱う部隊ではM&A情報を扱う部隊や未公開企業のみならず公開企業にも投資をしている部隊もありますので、投資に関する情報が事前に漏れることがないよう改めて指導しました。そして、インサイダー取引に使われることがないよう、私どもの組織で働く人間を含むすべての関係者に対し、今回の事件に関する注意を促したわけであります。

私どもは今回の事件を他山の石として、我々自身が大いに反省をし、私どものコンプライアンス体制や業務執行体制を改善して行くことで、このようなことが起こらないようにしたいと思っています。

そもそも今回のことに関しては、コンプライアンスを重視し、コンプライアンス関係の規程を整理するというだけで解決するとは考えていません。一種の企業風土のようなものが、このような事件に深く関与していると言わざるを得ません。それは倫理的価値観を大事にしている会社とそのようなことをほとんど問題にせず、採用から研修そして昇進・昇格といった人事においてもそうしたことに気を配らない会社の違いが出てくるということです。従って私どもは崇高な倫理的価値観をすべての役職員に醸成すべく、現在実施している社内教育の中で人間学を必須にしながら、社内全体に一層啓蒙していきたいと考えています。

ところで、全く本題からそれますが、本日の日経のトップ記事にソフトバンクのオーク・パシフィック・インタラクティブへの投資の件が出てましたが、当社グループもソフトバンクよりも先に同社に20億円出資をしていた会社です。




 

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