北尾吉孝日記

『実学としての金融教育』

2008年7月16日 17:08
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イギリス政府は、約58億円を投資し、学校で金融知識を学ばせる3ヵ年計画の導入を発表しました。その背景には、住宅投資やクレジットカードなどで、個人が抱える過剰な借金が社会問題化していることがあるようです。そのような社会問題化している状況を打開すべく、社会人になる心得として、4歳から19歳まで年齢に応じた金融教育を施すことになったということです。

日本においては、金融教育をすること自体が、何か悪いことを教えるかのような風潮があります。お金に関わるようなことは、学校で教えるべきではないという考え方が未だに根強く、金融教育の重要性が十分に理解されているとは言い難い現状です。

私は、社会に出た時にお金というものがいかに大切であるか、そして、義務教育を終えて社会に出る人もいることを考えますと、教育現場における金融教育をより積極的に推進していくべきであると思っています。まして、確定給付年金から確定拠出年金(日本版401K)へ移行し、自分の老後は自分で守らなければいけない状況になってきているにも拘らず、金融教育を全く受けずに、お金を銀行に預けることしか知らない人たちが日本に多いことは、非常に問題であると考えています。会社を定年退職してから初めて、「自分でどのように資産運用したら良いのか」と思う団塊世代の人たちが、昨今非常に多くなっています。従って、金融についての教育は、出来るだけ早い時期から行われるべきだと思っています。

アメリカでは、義務教育の中での金融教育が広く行われています。しかも実社会で役に立つ実学として受け入れられています。日本においても義務教育の中で、実社会で役に立つ実学の一つとして、金融教育をすることは非常に大事なことだと思います。「そもそもお金とは何か」というところから始め、お金の運用の仕方や使い方も含めた総合的な金融教育においては、ある意味での道徳教育に通ずる教え方というものがあると考えています。




 

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