北尾吉孝日記

この記事をシェアする

2008年1-8月期において、日本企業が関わったM&A実績全体は減少しましたが、日本企業による海外企業のM&A(出資含む)実績は前年同期比約3倍と増加しています(※1)。

その要因として幾つか考えられますが、一つは世界的な株安の中で欧米企業の時価総額が大幅に低下し、買収し易くなったことが挙げられます。二つ目としては、経営体質の改善により収益力が改善し、潤沢な手元資金を企業買収に回せることが挙げられます。さらに三つ目として、投資ファンドが買収資金不足のため買収合戦に参入しないことから、買収価格がつり上がるケースが減少したことが挙げられます。

欧米の投資ファンドを中心に競合する買い手の存在が著しく減少し、買収価格も割安であるため、シナジーのある企業体同士が買収を成立させることが出来るという意味で、今はチャンスであると考えています。ある意味で生き残りをかけて、日本の製薬企業や化学企業(とりわけ日本ではトップクラスであっても世界のトップ企業に比し圧倒的に小さくグローバルに活躍出来ないような企業)が、欧米企業を買収し、規模を拡大する絶好のチャンスであります。金融業もある意味でその範疇に入ります。現在のように景気が悪く株式相場が下落している時にしか出来ないことを、日本企業は勇気をもってすべきであると私は思っています。

経済環境が悪いからといって、企業が夢を追うことをストップすれば、それで成長は終わりであります。景気が悪い時や相場が悪い時、そのような時にしか出来ないことを、ビジネスチャンスと捉え積極的に行動すべきだと考えています。今は欧米企業に比し比較的ダメージが少ない日本企業にとってそのような姿勢こそが最も大事なことであると確信しています。

参考
※1:http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200809060051a.nwc




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.