北尾吉孝日記

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12月28日は埼玉県嵐山町にある私が理事長をしている慈徳院(こどもの心のケアハウス嵐山学園・私の父の戒名からとった)のもちつき大会に参加をいたしました。この施設はいわゆる情短施設(情緒障害児短期治療施設)という施設で、日本にはこの種の施設は30程度しかありません。ちょうど埼玉県にはその施設がありませんでしたので、私の個人的な寄付で創り上げたものがこの慈徳院です。

虐待の救済活動に関しては財団法人SBI子ども希望財団(以下、SBI子ども希望財団)でも行っていますが、こちらは資金を日本中の様々な子どものための施設に拠出するとか、オレンジリボンキャンペーンを日本国内で推奨するとか、あるいは自立支援活動に携わっている施設に寄付するとか、子どもたちを収容した施設の職員をレベルアップするための講習会を行うとか、そういった活動を行っています。そのようなSBI子ども希望財団の活動とは違い、どのような子どもたちがどんな虐待を受けて育って来たのか、そしてまたその子どもたちにどのような治療や育て方を施すことで普通の状態にしていくのか、そのようなことを私自身が直接知ることで、はじめて本当の意味でSBI子ども希望財団の活動も出来ると思い、この施設を埼玉県嵐山町に建てました。

偶然ですが慈徳院は私の尊敬する中国古典の碩学、故安岡正篤氏(中国古典に通ずるだけではなく、西洋の歴史哲学、あるいは日本の歴史哲学の幅広い学識を有する碩学)の記念館の目と鼻の先にあります。その地に埼玉県から土地の提供を受け、教育棟、体育館、居住棟、教職員棟の4棟の建物を建設し、その中で学校教育も受けられる学園を作り上げました。50名程度を収容できる施設ですが、今現在24名の子どもたちがいます。そこには父親から性的虐待を受けた小学生ぐらいの女の子がいたり、あるいは親から暴力を受けた子どもや子育てを放棄した親を持つ子どもなど、色々な背景を持つ心の病んだ子どもたちが収容されています。中には暴力的になる子どもいて、介護の先生に暴力を振るい先生の肋骨を折ったり、あるいは壁を殴り穴を開けたりと、言わばそれぐらい子どもたちの心が虐待によって病んでいるということです。

そのような子どもたちを主体に集めたこの施設ですが、もちつき大会ではみんな本当に笑顔で上手にもちつきをし、また自分たちが作った餅をあんこやきなこと混ぜて、別に作っていた豚汁と一緒に食べている姿を見て、これを私の仕事の一つとして本当に良かったとつくづく思いました。これからもこのような子どもたちのために全力を挙げて、頑張らなければいけないと強く感じました。また子どもたちを支えている先生たちが、子どもたちを本当に懐かしみ、肌のふれあいを常々しながら、親の愛情の代わりとして働いているという姿に非常に感銘を受けました。何人かの子どもたちは理事長先生といって私のところに寄って来て、手を握ったりしてくれました。中学校3年間を終え、高校に進学が決まった子もいて、しっかりした子どもに育ってくれていることを見て安心もいたしました。今後も出来る限りこの施設に行き、子どもたちを見ていきたいと思っています。




 

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