北尾吉孝日記

『君子的人間を目指す』

2009年2月10日 10:53
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先月1月13日に上梓した『君子を目指せ小人になるな』という、私の拙い本が既に4万部を突破したということを、同本の出版社である株式会社致知出版社より伺いました。出版時にはタイトルが古めかしく、また書いている内容も若干難しいかもしれないと危惧していましたが、非常に好調に売れているということです。

私はこの本の印税を全て会社に寄付しますので、売れているということに対して、金銭的な面で喜ぶことはありませんが、今の時代に少しでも多くの人が中国古典の知恵を身につける機会を得ているということに喜びを感じています。中国古典の中で「君子」と言われている人間がどのような人間かを知り、そしてそれに近づこうと努力する人が増えれば、日本に社会を引っ張れるような有為な人材が増えて来るのではないかと思っています。例えば松下村塾で学んだ若き英才達が、あの明治維新を引っ張り、そしてまたその後の日本の発展に大きく寄与して来たように、やはり人材、人物というものがその国の全てを決めていくということです。中国古典の『文章軌範』という本の中に「一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ」という言葉がありますが、人とはそれ位大きな力を持ち得ると考えています。

日本は戦後教育の中でいわゆる「君子的人間」が生まれて来ない様な、生まれ難い様な状況に置かれてきました。即ち戦後の教育は道徳的見識を育てる人間学を全く軽視し、「人間如何に生きるべきか、人間どうあるべきか」ということを教えない教育でありました。従って、そのようなことを教えられていない人間達が育てば、私利私欲が勝った「小人的人間」が増えていくのも当然であると思います。是非多くの方がこの本を読んで、「君子的人間を目指そう」と努力する人が一人でも増えてくれればと願ってやみません。私自身も日々反省しながら君子足ろうと努力している人間であります。




 

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