北尾吉孝日記

『米国の金融経済政策』

2009年3月19日 17:35
この記事をシェアする

FRBはゼロ金利の継続を発表すると共に、最大3000億ドル(約29兆円)の中長期国債の買い入れ開始を決定しました。国債を買い入れるということは金利を下げることと同じ経済効果があり、おそらく0.75%ぐらい引き下げたことと同じ効果をもたらすと思っています。従って、今回の発表により急遽為替が反応して、ほとんど全ての通貨に対して、ドルが下げました。これは現在の米国の経済状況を考えると、ある意味でやむを得ないことだろうと思います。

日本は長期に亘り異常な超低金利政策と量的緩和政策を実施して来ました。米国は日本のように長く続けるつもりはないが、短期間でゼロ金利政策とある種の量的緩和政策を行い、また同時並行的に公共投資も実施することで、経済に実効性を与えようとしていると思います。これは正しい選択だと私は考えています。日本のように公共投資も碌々せずに、少し経済情勢が上向いて来れば金利を上げてみたりと、そのようなことを10数年続けると言うことこそが一番の愚策であります。それが一因となり、内需刺激も出来なくなりました。

米国は短期間でこれら全てを集中的に実施することで、短期即効を狙っているのではないかと私は考えています。そうしなければ、これから米国が行う巨額の公共投資をファイナンスすることは、中々難しくなるからであります。短期間で景気が上向いて行くということをまずは示さなければ、ファイナンスが上手く行かないと当局は思っていると思います。




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.