北尾吉孝日記

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この間「NHKスペシャル プーチンのリスト~強まる国家資本主義~」に登場していた「IFC METROPOL」の代表ミハイル・スリペンチェク氏(“ミーシャ”と私は呼んでいます)が、その放送後に日本に来ました。その時一緒に食事をしましたが、食べる量が多いことと酒が強いことに大変驚きました。彼はモスクワ大学の所謂マイニングの専攻ですので、そのような意味において鉱物資源に関して非常に詳しいです。また、彼と話したことの幾つかは公には出来ませんが、その会話から彼がプーチン氏と非常に近く、親しい間柄であるように思いました。

そんな彼と色々な話をしましたが、その一つにロシアの現状があります。かつてのプーチン政権による様々な強硬政策は欧米の反発を招きましたが、それを中和させる意味もあり、メドベージェフ氏が昨年5月に新大統領に就任しました。以後、そのような「二頭体制」ではありますが、実際は歴然としたプーチン主導の支配体制が続いていると言えると思います。現在は欧州や米国による資金の引き上げや、天然ガスやオイル、あるいは鉱物資源の価格が下落する中で、ロシア経済はダメージを受けていますが、やはりそのポテンシャルは非常に大きいと思っています。天は赤道直下の灼熱地獄の様な国にはオイルをもたらし、ロシアのように凍てつく氷の国にも膨大な天然資源をもたらしています。一方で日本のように四季があり、自然環境がそれほど厳しくないところには、何の資源もありません。そのような意味では、天の配剤とは公平なものであると感じています。

ロシアという国は今後とも中国と並んで目が離せない国ですし、今ロシアは欧米が離れたこともあり、自ら日本との距離を縮めようとしています。ロシアは日本との間で北方四島領土問題を抱えています。また、日ソ中立条約が破棄されて以来、ロシアとの間に「平和条約」が締結されていません。しかし、ロシアにしてみれば、これらが欧州や米国が離れたことで失う技術や資金を日本から取るためのカードになります。おそらくこれが今後のロシアの戦略だと思っています。




 

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