北尾吉孝日記

『二宮尊徳の三徳』

2009年5月7日 8:36
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NHKで毎週日曜日に大河ドラマ『天地人』が放送されていますが、ご覧になっている方はいらっしゃいますか?私はこの『天地人』と言うタイトルを見た時、昔読んだ二宮尊徳の「報徳論」を思い出しました。なぜかと言えば、二宮尊徳の三徳と言うのがありまして、まさにそれが「天地人」だからであります。

一つ目はお天道様の「天」で、あらゆるものの生命を育んでいくということ。二つ目の「地」もその上に育つ生きとし生けるものを受け入れ、育てていくということ。そして、最後の「人」とは人徳のことで、我々が何かを食べると言うことを考えてみても、お百姓さんが作ってくれたり、養鶏業者が鶏を飼い育ててくれたりと色々な人の多大な恩恵を被っているということです。我々人間は生きている間、他の動植物の犠牲の上に生命を維持していますし、人は他の人や社会との干渉なしには存在し得ません。色々な人の色々な見えない努力が集約されて好意になり、その見えないもののおかげで我々はこうして生きていけるわけです。これを人徳と言います。

そういえば私が小学生の時には、ほとんどの小学校に二宮尊徳の銅像がありました。しかし、近年はそれが無くなってきており、とても残念です。二宮尊徳は「心田」を開拓することと荒れた農地を開墾していくことの二つを生涯の使命とした本当に偉大な人物です。本人は一汁一菜程度で決して贅沢はせず、世のため人のために一生を捧げた立派な人物です。戦後日本の教育の欠陥を修正するという意味でも、今こそ二宮尊徳の報徳論のようなことを教えることが非常に大事であると思っています。人が他の存在によって生かされていることを自覚すれば、おのずと公のために生きようという使命感、志が生まれてきますので、そのためにも心を磨き、少しでも社会に貢献できるよう自分を高めていくという生き方になってくると思います。そのような教育こそが現代における様々な社会問題を解決するためにも必要であると思っています。




 

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