北尾吉孝日記

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先週水曜日の新聞各紙に「創業10周年記念広告」を出したところ、色々なところから大きな反響があり、非常に良かったと言う声を多く頂きました。その広告ではSBIグループの10年の成長の軌跡を辿りつつ、これからの10年を見据えての戦略を述べたわけですが、先日孫さんと食事をしながらそのことも含めて様々なことを話したところ、「北やん、うちは来年で30年になるよ。これから今後30年を見据えての戦略を打ち出そうと思っているんだ。」と別れ際に言われてました。少なくとも現在の彼の最大の戦略は「アジア インターネットNO.1 , モバイル インターネットNO.1」ですが、30年を見据えての戦略となると、どのようなことが盛り込まれ、今後その戦略をベースに、ソフトバンクがどう変わっていくのか非常に興味深く思っています。

私どもはその広告で述べた通り、今後10年におけるSBIグループにとっての一つの大きな戦略的テーマは、日本で確立したインターネット金融の企業生態系の移出と言うことであります。例えば中国において損害保険会社への出資を考えていたり、ベトナムやロシアにおける銀行業の進出を検討していたり、あるいはインドネシアにおけるオンライン証券業の進出を検討していたりと、色々なことを次々と検討しています。そのような様々な検討結果を踏まえた上で、最近は新型インフルエンザで足留めを食うリスクもほとんど無い状況になりましたので、私自身が海外出張に行って様々な交渉をしています。例えばこの2週間程の間にマレーシア、シンガポール、ソウルと出張してきましたが、今後も当面海外、特にアジア地域のBRICsやVISTAにおけるインターネット金融の企業生態系の移出に全力で取り組みたいと思っています。

また私どもの日本における三大金融事業については、お蔭様で順調に業容を拡大しています。先週土曜日に楽天証券株式会社(以下、楽天証券)が株式会社SBI証券(以下、SBI証券)に対抗して手数料を引き下げると言う記事が出ていましたが(※1)、昨日SBI証券は更に手数料を引き下げることを発表しました。

インターネット取引の株式委託手数料改定のお知らせ)。楽天証券は大変な収益を犠牲にすることでSBI証券と同レベルにまで手数料を引き下げてきましたが、結局はSBI証券のお客様が楽天証券へ移動することは無いと思いますし、その他のネット証券会社のユーザーがそこへ移動することも無いと思っています。なぜならSBI証券以外のネット証券会社のユーザーがどこかに移ることを検討する場合、基本的には手数料が最も安い会社に移りますので、SBI証券には移りますが楽天証券には移らないと考えられるからです。

事程左様にSBI証券のような圧倒的な優位性を築き、“Winner takes all”の世界を三大金融事業の全てにおいて具現化することを目指し、日本においては進化し続けなければならないと思っています。例えば具体的に言えば、ネット銀行は、まずはソニー銀行株式会社の口座数を抜き、楽天グループのイーバンク銀行株式会社の預金残高を抜くことを当面の目標として早急に実現するよう指示を出しています。住信SBIネット銀行株式会社の口座数の拡大と預金残高の増加の推移を見れば、それらを実現できないことは無いと誰もが思っていると思います。私はそれを達成するために緻密な戦術と戦略を打ち立てて、ネット銀行業における圧倒的な地位を確実にしたいと思っています。そして、それらの進化を遂げた事業を海外に移出して、海外においても“Winner takes all”の世界を具現化するために、今後も継続的にエクスパティーズやノウハウを蓄積していかなければならないと思いますし、それらは私どもの中に着実に蓄えられてきていると確信しています。

SBIグループの国内外における今後10年の更なる発展と成長に是非ご期待下さい。

参考
※1:http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090711AT2C1001D10072009.html




 

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