北尾吉孝日記

『縁について』

2009年11月4日 14:52
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昨日私は結婚式に招待され、そこで主賓として「縁」についてスピーチをしましたが、その中で柳生新陰流の柳生家家訓にある言葉を引用した部分だけ日記に記載しておきます。

その柳生家家訓には「小才は縁に出会って縁に気づかず。中才は縁に気づいて縁を生かさず。大才は袖振り合う縁をも生かす」という非常に味のある言葉があります。世の中には縁があるにも拘らず縁を生かせない人、縁に気づかない人が沢山いる一方で、「袖振り合うも多生の縁(=擦り合うも、触れ合うも、触り合うも)」と言いますが、僅かな縁をも生かせる人もいます。それが柳生家では小・中・大の才によって分けられているということです。

ではどのようにして縁を逃がさず生かして行くのかと言えば、一番大事なことは素直であることだと私は思います。素直さが無い人は縁がやって来ても気づかなかったり、逃したりしがちです。更にもう一つ大事なこととして、良縁と悪縁を峻別するということがあります。例えば悪い友達との縁に巡り会った場合、類は友を呼びますので大体徒党を成しがちですが、そのような集団の中に入ってしまうと中々抜け出すことが難しくなってきます。このような悪縁が出来てしまうと大変ですので、非常に難しいことではありますが良縁と悪縁はしっかりと峻別しなければなりません。

仏教の中には「縁尋機妙」という縁に関する言葉があります。縁は縁を尋ね、その発展の仕方は非常に機妙であるということです。良縁に巡り合えば、次から次へと良縁が巡って来てサクセスストーリーへと繫がって行くわけです。事程左様にこの縁ということを常に意識をして、良縁に巡り会えるように素直な気持ちで過ごすことは大変重要なことだと思います。私について言えば、若い頃は上司に随分反発しましたが、自ら私利私欲を排除して純な心を持つことで良縁に恵まれてきました。それは同じく純な心を持つ上司に理解をしてもらえたからこそ、私は偶然にも良縁に巡り会えて今日があると思っています。




 

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