北尾吉孝日記

『ブラジルトリップ』

2009年11月18日 12:48
この記事をシェアする

8日日曜日に出発して、14日土曜日にブラジル出張から帰国しました。ニューヨーク経由で二十数時間飛行機に乗るということで、齢58歳の身には少々堪える旅でした。しかしサンパウロとリオデジャネイロの十数件の主要金融機関等とのミーティングにおいて、トップまたはトップクラスのディシジョンメイキングが出来る人間と会うことができ、私どもにとって大変話が運び易く、非常に良い出張だったと思っています。先方も非常に乗り気で、ブラジル及びアルゼンチン、あるいはウルグアイ等のラテンアメリカへの投資ファンドのパートナーとして2社ぐらいを絞り込んで行くということになりましたし、また1社については株式公開前の会社に投資していくことをほぼ決定しました。このように私が現地に行けば必ず何かが得られるという中でこれまでも出張してきましたので、今後とも老体に鞭打って世界中を飛び回ることがやはり必要かなと思っています。

ただ今回の出張中に起こった停電には参りました(※1)-午後10時半から11時ぐらいに突如としてホテルの電気が消えましたので、早速オペレーターに電話をして「ホテルの問題ですか?いつ頃復旧する予定ですか?」と確認をすると、「ホテルの問題ではありません。サンパウロ市全域が停電しています」という答えが返ってきました。そこで懐中電灯と停電時でもつく電気がホテルの部屋に一つだけありましたので、それで何とか急場を凌いでいたところ、そのうち眠くなって寝てしまいました。すると突如としてテレビやラジオの音が鳴り出しました。ふと時計を見ると現地時間の明け方3時でした。

今回このように長期に亘る停電を経験して、ブラジルにおけるインフラの問題はまだまだ解決していないということを実感しました。ただし自動車の状況、あるいは高層ビルの状況等を見ますと、経済としては完全にテイクオフしているという実感も併せて持ちました。

ブラジルの魅力について言えば、第一にBRICsと呼ばれる今後経済成長が見込まれる大国の一つであり、そしてまた鉱物資源をはじめ、様々な資源に恵まれているということです。更に言えば、ブラジルは様々な農作物の生産量において非常に大きな世界シェアを持っています-2007年度生産量(FAOSTAT):コーヒー、オレンジ、さとうきび等9品目で世界第1位、大豆、牛肉等6品目で世界第2位、とうもろこし等7品目で世界第3位。このブログでも何度か書きましたが、原油についてはオルタナティブエナジーやクリーンエナジーといったものの開発等が価格の高騰を抑える要因になりますが、食料についてはそのようには行きません。世界人口は現在の約70億人から2050年には90億人を超えると予測されていますが、この人口の予測というものは大きな戦争や色々な天災、あるいは世界的な伝染性の病気といったものが無い限りにおいては、殆ど外れることはありません。つまり世界人口の急激な増加予測は、将来的に食料がその分だけ確実に必要になるということであり、それにより食料の値段が上昇することを意味しています。

食料の値段について言えば、インフレになれば食料の値段が上がりますので、基本的にはインフレヘッジになるものであります。そしてもう一つ大事な要素は、食料の値段はドルで決められており、ドルが減価すればドルベースでの値段は上がりますので、その意味で為替ヘッジも出来るということです。従って、インフレヘッジ、為替ヘッジ、そして将来的な人口増加による絶対的実需の増大ということを鑑みて、私どもは投資対象としてブラジルの食料に目を向ける必要があると思っています。今回の出張ではそのような観点からも様々な主要企業を訪問しました。私どものブラジルにおける提携関係等については、それ程遠くない将来にまた発表できる機会があると確信しています。

参考
※1:http://www.asahi.com/international/update/1111/TKY200911110202.html




 

(任意/公開)
(任意/非公開)

  • 小
  • 中
  • 大



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.