北尾吉孝日記

『執筆活動について』

2009年11月22日 15:14
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先週の三連休は来月12月に発売される2冊の本の校正を行った後、SBI大学院大学の学生達の試験の点数付けをして、それから神戸の実家に帰り母親孝行をしてきました。
2冊の本とは、12月11日に発売される『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』(朝日新書)と12月21日以降に順次書店に並ぶ予定の『安岡正篤ノート』(致知出版社)という本です。前者はタイトルの通り先哲達の箴言集のようなもので、特にこの不況の時代に頭に入れておくと良い箴言をピックアップして、それについて色々と説明をするという内容になっており、後者は私の「安岡教学の現代的意義」と題して行った過去の講演をベースとして加筆修正したものです。
上記2冊の他にも講談社から1冊、東洋経済新報社から2冊の本を来年春頃出版する予定です。後者の2冊について言えば、一つは2005年に発売された『進化し続ける経営―SBIグループそのビジョンと戦略』(東洋経済新報社)の続編で、もう一つは起業のためのテキストブックのようなものでSBI大学院大学の教授達との編著者です。この他の出版社からも非常に沢山の執筆依頼がきていますが、これだけの本を書くということは結構大変なことですので、殆どお断りしているという状況です。

なぜ私の書いた本がある程度売れてファンになってくださる方が結構いらっしゃるのかについて出版社の方にお聞きしてみますと、一つに「読みやすい」ということでした。また先日中国古典の碩学の守屋洋先生から「北尾さんぐらいの年齢で中国古典をプロモーションする人は非常に貴重です。そういう方は他におられませんから」と言われましたが、その意味では「希少性」というものにも一つの価値が出てきているのかもしれません。
そして最大の要因として考えられることは、私が古典を勉強している学者先生ではなく「実業家」であることだということらしいです。つまり実業家として如何に日々の経営に古典の英知を生かしているのか、あるいは古典の知恵を実学・活学としている人間「北尾吉孝」の一つの生き方を評価してくださっているということでした。

この間の『BOSS(月刊ボス)』(2009/11/24発売号)でも安岡正篤と中村天風をピックアップして「どうして今尚この2人なのか」と特集していましたが、それはそのような思想、哲学が求められる何かが時代を越えて今日でもあるのでしょう。一方で、現代の評論家の一部にはしっかりとした教養をベースに置いた是非の判断が出来る、すなわち見識を持っている人もおられますが、それを具体的行動に移すということになると出来ない人が多いようです。現代の日本においては多くの人が昔の日本人の良きDNAを無くしてしまい、自分の修養に「事上磨錬」ということをしていこうという人は余りいません。そのような中で私の書いた本を読みながら、今微かに残るDNAに働き掛けてもう一度自身を覚醒させる一助にしようとしているのかもしれません。事程左様にそのような人達が私を求めて片方で出て来ているからこそ、執筆の依頼が非常に沢山寄せられているのだろうと思っています。




 

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