北尾吉孝日記

『2010年の展望』

2009年12月30日 13:46
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以前『日本市場の株式リスクプレミアム』で述べた通り、今年日本株は世界中の投資家からニグレクトされてきたと言えるのではないかと思っています。ただ年末にかけて若干外国人の買いが入ったり、長期に亘り売り一方であった信託銀行が買いに転じたりしたことについては、やはり世界各市場の株式リスクプレミアムと比較して圧倒的に低い4.0%という日本市場の状況が是正される方向にマネーが少し入り始めたのではないかという感がしています。しかし2009年1月~11月に新規設定されたファンドの残高比率を見てみますと、その94%以上が所謂BRICsファンド等々を含めた海外関連の商品で、これはまさに「日本人投資家の日本離れ」というものを如実に物語っていると言えるでしょう。

来年2010年は、どのような年になるのでしょうか。現況についてまず全体的なことを言いますと、米国経済は最悪期を脱した状況と考えても良いのではないかと私は思っています。米国住宅関連指標について、住宅着工件数、住宅販売件数、住宅在庫件数、あるいはS&Pケースシラー住宅価格指数等々を見ていますと、大体において改善傾向が持続してきていますので底打ち宣言をしても良い状況ではないかと私は考えています。

米国金融機関も大手については、問題含みの部分の決着がほぼついてきている状況です。ただ以前このブログで指摘した通り、中小金融機関の状況を見てみますと、資本不足に陥っているようなところも見受けられます。ただこれも住宅市場が徐々に回復してくれば、不良債権を抱え資本が毀損している中小金融機関も減少してきますので、この状況は段々と収束して行くように思われます。

元々私は来年の半ば頃に住宅市場が一応底を打ち、米国における景気が回復してくると述べ、その後軌道修正をしてそれよりも早くなるとこのブログで述べましたが、今考えて見ますと私の見方は大体当たっていたのではないかと思っています。また一昨日の米国株式相場を見ますと、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は6日続伸で2008年10月1日以来の高値で終え、ナスダック総合株価指数も2008年9月3日以来の高値で終えるという状況になっています。従って、来年2010年は少し明るい年になるのではないかというように思っています。

今年一年、この拙いブログをご愛顧頂き誠に有難う御座いました。来年が皆様方にとって良い年になりますよう、心より祈念致します。




 

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