北尾吉孝日記

『孫さんのtweetについて』

2010年2月22日 14:20
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孫さんは物凄い頻度でtweetしていますが、最近のtweetの中に「事を起こすのが起業家、事を成すのが事業家、事を治めるのが経営者。」というものがありました。不肖私もtweetやっております(@yoshitaka_kitao)。

これはその通りだと思いますが、一番大事なことは夢を思い描くだけの人、すなわち「夢想家」にならないことだと私は思います。起業家の中には夢想家が沢山いますが、なぜ事業家になれず、夢を見るだけの夢想家で終わってしまうのかと言えば、

第一に知識が無いということ、即ち勉強が足りないということがあると思います。
次に言葉だけで、勇気を持った実行力が無いということ、最後に戦略が無い。

事業家は如何に戦略を持って、描いた夢を実現出来るのかということですが、知識が無ければ戦略を策定するところまでいきません。そして、評論家にはならず、知識を発展させて実行力を伴う見識を持つこと、即ち知識を胆識に高めることが事業家への道だと思います。

勿論、その起業家の前提となるものは「野心」ではなく「志」です。誰もが起業をするわけですが、事業家になるためには、高い志を持った上で少なくとも上記の「三無」をまず無くす必要があります。それが事業家へのプロセスです。

それから経営者になるということで言えば、拙著『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』(朝日新書)に書いた通り、その必須の条件は「企業を存続させること」です。これはピーター・ドラッカーの言葉ですが、経営者にとって一番大事なことは、時代の変化を踏まえ、長期的視野に立って企業を存続させて行くということです。

他にも孫さんは「新たな良き世を想うのが思想家、世に成すのが革命家、世を治めるのが政治家。」とか「日本の3大変革者は、聖徳太子、織田信長、坂本龍馬。皆さんはどこがすごいと思いますか?」というようにtweetしていますが、以前ブログで書いた通り、およそ革命を起こすとすれば、そこには2つの事が無ければ達成されません。一つは歴史観、もう一つは革命を支える理論的支柱です。

例えば毛沢東の革命で言えば、彼は中国古典を猛烈に勉強することで歴史観を身に着け、一方で理論的支柱をマルクスレーニン主義という一つのイデオロギーであり、一つの思想であるものから学びました。毛沢東はこの2つを満たしたからこそ、ある意味革命の成功者になることが出来たということです。つまり「革命は思想なくして起こらない」ということです。




 

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