北尾吉孝日記

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来月1日から10月末まで上海万博が開催されますが、万博後の中国の経済発展を促進するという意味でも非常に意義あるものになるのではないかと考えています。
ただここにきて中国政府も不動産のミニバブルについて警戒感を強めており、それを如何に抑えるかということで新たな措置を講じていますが、そのような中でゴールドマンの件もあって上海総合株価指数は下落しています。そのような現況ではありますが、何れにしてもそれは短期的な動きで、中長期的に見れば、中国がこれから益々繁栄して行くであろうことには何ら変わりはありません。

例えば、保険ビジネスは1人当たり所得水準が5000ドルを超えると加速度的に急激に伸びると言われていますが、今回保険会社の決算を見ていますと、やはり着々とそのよう状況になってきているというように思いました。以前ブログで書いた通り、中国は2021年には「中間層(年間可処分所得7500ドル~25000ドル)」が1億人を超えるとも言われており、今後も中国経済は内需輸出共に順調に発展して行くと私は思っています。
そして、これまでのアセンブリーを中心とした加工貿易型の輸出から、内容が変わって行き、輸出の高度化・高付加価値化ということがなされて行くと思います。そのためには日本が嘗て作り上げたように、中国国内に一つのものづくりの企業生態系というものを作って行かなければならないでしょう。つまりアセンブリーだけではなく、材料も金型も技術開発も全て引っ括め、下請けも巻き込むような形で一つの生態系というものが中国に出来てこなければならないということです。従って、中国は今後それを目指して行くことになるでしょうし、それは着実に成功して行くと私は思っています。

また為替政策については、胡錦涛国家主席自らが変動相場制に向けて段階的に進めて行くということを述べているように、中国はまずはワイダーバウンドに移行して行くものと私は想定しています。そして、人民元に関しては「秋口に10%程度の切り上げ、あるいはそれよりも早まって5%程度の段階的な切り上げが先ずあるのではないか」というように何度もこのブログで述べている通り、必ず秋口までに5%~10%ぐらいのレンジで元は切り上がると思います。ただ例えそうなったとしても、その状況に対応すべく輸出の高度化・高付加価値化というものを推進して行くでしょうし、内需についても更なる拡大を目指して行くでしょうから、そのような中で中国経済というものは今後も発展して行くと私は確信しています。

最後にインド経済について少し触れますと、ルピー高の問題高インフレの問題を懸念する声も聞かれますが、これも中国経済に対する懸念と同様に恐らく一時的なものではないかと思っています。私はインドという国についても成功裏にテイクオフした国というように捉えており、カースト制という特異な問題はありますが、今後も順調に経済発展して行くのではないかと考えています。また今後はIT産業以外にも、様々な消費財や生産財の産業の裾野がどんどん広がって行くことになるでしょう。従って、インドについても有望な投資対象の一つとして、引き続きウォッチして行かなければならないというように思っています。




 

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