北尾吉孝日記

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先週発売された『経済界5/25号』には「金融イノベーターから“ペンタゴン経営”に飛翔する北尾吉孝の挑戦」と題されたSBIグループ特集(全18頁)が掲載されているわけですが、その中で私は「ネット産業の発祥の地である米国については、もう一度精査して、投資を再開したい」と述べています。

米国でインターネット企業が雨後の筍のように出てきた1994~95年、私は毎月1回1週間程度ホテルに泊まり込み、朝から晩まで様々なベンチャー企業を呼んで精査をし、次々と投資をして行きました。
そして、その中には、例えば、モーニングスターやイーローン、あるいはインズウェブ等々、私どもがジョイントベンチャーとして日本で作った色々な会社が登場しており、単に投資業だけということではなく、次は日本へ移出して行くというステージに入って行きました。
つまり、そのステージとは、新しいビジネスモデルを持った米国の様々なネット企業を日本の風土に合うように作り変えて日本に導入し、日本における事業グループを創造するというステージのことです。
従って、その間渡米せずに日本で全力投球してきましたので、GoogleやFacebook等々、次に米国で興ってきたものをミスするという部分が出てきてしまいました。そこでBRICsをはじめとする成長性の高い地域への布石をほぼ打ち終えた今、やはりもう一度米国というものを見直そうと思っているわけです。

特に「リーマンショック」後の米国は、雇用に対する様々な配慮からか新産業を興すことに躍起になっており、オバマ大統領はクリーンエナジーということを盛んに叫んでいますし、IT分野でも次々と新しいものが生まれてきていて、例えば、iPhoneで躍進するAppleに対してGoogleがAndroidで勝負を挑むというように新しい世界が広がってきています。
また、クラウドコンピューティングの世界の高度化により、その技術とエナジーマネージメントがコンバインすることでスマートグリッドが構築されたり、あるいはバイオテクノロジーとコンバインすることでバイオインフォマティクスの世界が生まれるというように、様々な産業間に跨る形でITを活用した複合的なイノベーションが生まれてくるという動きにまで発展しています。

従って、このようなことを考える中で、「IT」「バイオ」「環境・エネルギー」「金融」を成長産業として投資戦略を構築している私どもとしては、やはり米国における投資事業を再開すべきで、その意味から今回冒頭のように発言したということです。




 

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