北尾吉孝日記

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先日ハノイ駐在員事務所の開設についてプレスリリースを発表しましたが、ベトナム、カンボジア、ラオスという地域は「ベトナム経済圏」と呼べるところでもあり、今後非常に有望になって行くと考えています。

それは先週ブログで書いた通り、特に今中国との「尖閣問題」とそれに端をはっして中国の様々な都市での反日デモが頻発してきていますので、日本企業が工場移転等を行う可能性があるからです。
こうしたデモで日本製商品を扱う店等のガラスが割られるというように実害を被るような形になってくれば、当然のことながら日本企業は他国へ工場を移転したり、デパートの進出を中止したりするようになってくるわけです。
そこで人件費が遥かに安いということもあり、ベトナム経済圏やVISTAの国々が恩恵を被って行くということです。
例えば、私が野村證券株式会社で事業法人部長をしている時分、野村はハイフォン市に工業団地を開発したわけですが、その頃日本の会社に対して随分と入居勧誘を行いましたが、入ってくれる会社は殆どありませんでした。
しかしながら現在、野村ハイフォン工業団地は引っ張りだこという状況で勿論一杯になっていますし、その他次々と開発されている工業団地についても全て一杯という状況になっています。
なぜかと言いますと、民族的に言えばベトナム人は非常に勤勉であり、宗教的には日本と同じ大乗仏教の国であり、そして食べ物についても中華料理と似ていながらあっさりしているということが日本人にとっては非常に食べ易く、生活し易い国だからです。
従って、そのような意味でベトナム経済圏については今後の非常に大事な地域の一つであると認識していますし、中国の問題が拗れれば拗れる程、この地域が恩恵を被って行くというように考えています。

以前『ベトナム出張』と題したブログでも少し紹介しましたが、ベトナム経済圏の3国は歴史的関係においても、現在の経済的関係においても非常に密接な関係を有しています。
そして更には、以前ブログでご紹介した通り、韓国勢がこの地域に驚く程入り込んできています。
例えばカンボジアには韓国レストランが山ほどありますし、同国で高層ビルと言えば、その殆どが韓国系により建設されているというように、韓国勢が非常に深く入り込んでいるという状況です。
先日私がカンボジアを訪問した時にも、日本のODAで建設された橋を紹介して貰いましたが、皮肉なことにその橋を渡っているのは韓国人ばかりで日本人の姿は殆ど見かけませんでした。
また私どもは先週末に「日系初となるカンボジア国における証券事業ライセンスの認可取得のお知らせ」というプレスリリースを発表しましたが、今回のライセンス認可ということにおいてもカンボジア政府のアドバイザーは韓国人でありました。
従って、この地域への進出において他国に比べ日本勢は完全に出遅れており、未だ消費のマーケットとしては小さいかもしれませんが、将来を見据え一刻も早く進出して行かなければならないと私は思っています。




 

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