北尾吉孝日記

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昨年12月に発売された「『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海・著/ダイヤモンド社)が、オリコン“本”ランキング最新10/18付で実売101.9万部に到達」したということで、世間はある種の「ドラッカーブーム」になっているようです。

ドラッカーの書籍については、嘗てその殆どが上田惇生さんにより翻訳され、それ程時間を置かずに日本でも出版されていました。
従って、例えばイトーヨーカ堂グループ創業者の伊藤雅俊さんや、あるいは元NEC社長の関本忠弘さんといった日本の経営者に非常に大きな影響を与えた時代がありました。
ドラッカーについては拙著『逆境を生き抜く 名経営者、先哲の箴言』の「第1章逆境を生き抜いてきた名経営者の知恵と胆力」でもご紹介しましたが、私自身も未だずっと若かった時分、経営学という学問としてドラッカーの書籍を随分読んだことは事実ですし、勉強することも沢山ありました。

ただ結局ドラッカーは一大企業を打ち立てたのかと言えば、単に評論家であり学者であったということで、一部の学者・評論家に見られるように経営の大天才のような振舞いが上手かっただけというような世界かもしれません。
要は自身で一大企業を創り上げたかどうかが重要で、それを実践した人が経営の本を執筆するということがやはり一番ではないかというように私は最近思っているわけです。
そのような考え方に立つならば、群を抜いている人物はやはり松下幸之助さんではないかと思います。

ドラッカーと松下さんを比べてみると、松下さんの言葉にはドラッカーの言葉の何百倍もの重みがあるというように感じています。
その松下さんは下記『経営心得帖』等々、マネジメントに関する様々な書籍をPHP研究所から出版していますが、例えば「好況よし、不況さらによし」というような味のある言葉は、自身で一大企業を打ち立てていない人間からは中々出てこないでしょう。
そのような部分にこそ、ドラッカーと松下さんの大きな違いがあるのではないかというように私は考えています。
従って、勿論ドラッカーの書籍は読んではいますが、上述したような意味で実践者の書籍の方をより評価しており、やはりその言葉にはより味があり、より深みがあり、そしてより役に立つものであると私は思っています。





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  1. 松下政経塾の塾長と言えば、松下幸之助翁です。
    その次の副塾長として長年、松下政経塾を実質的に引っ張ったのが、上甲 晃先生です。

    今、私は上甲塾長の夢甲斐塾で学んでおります。
    いつも、上甲塾長が言われるのが、「わしは幸之助さんに顔向けができん・・・あの世でどやされるわ・・・。」「将来の日本を憂い松下政経塾を創ったのに・・・今の政治家では、日本はよくならん。」「この命が続く限り、日本を変えるために立ち上がる」そういつも言っておられます。
    そう、このままでは日本は無くなってしまうとも言われています。

    日本の未来を憂う、上甲塾長と是非、一度お話しいただけませんでしょうか?

    北尾様と上甲塾長は、とても近いお考えだと常日頃から思っております。

    そして、日本の若者に進むべき道を照らしていただきたいのです。

    よろしくお願い致します。

  2. 私は10数年ボウリング場経営に関わってきたものですが、ドラッカーの考え方を基本に顧客の創造を目的に経営してきました。
    ボウリング場経営者の中には顧客は景気の波が作ってくれるものとして、不況時には何もせずに耐え忍び、その内良くなると信じてその内閉鎖するということが多いみたいです。
    松下幸之助さんのおっしゃった「好況良し、不況さらに良し」という言葉なんぞ何も関係なしという感じです。
    私は不況時にこそ顧客を創造することが大事でありチャンスであると考え経営してまいりました。
    TDLは不況の中でも来場者数を増やしております。私も他のボウリング場が売上を落とす中、なんとかお客様を創り続け、売上を伸ばすことが出来ました。
    ドラッカーの言葉は経営の教本であり、幸之助さんの言葉は体験された経営の教訓であると思います。

  3. [...] http://www.sbi-com.jp/kitao_diary/archives/201010252172.html [...]



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