北尾吉孝日記

『日本の空港政策のあり方』

2010年10月26日 14:11
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先週末の読売新聞社説に「羽田国際化 成田と競い拠点空港を目指せ」というものがありましたが、私に言わせれば、なぜ成田のように都心へのアクセスが非常に悪い所に空港を建設したのか、そもそもその発想自体を問い直すべきであると思っています。

2年程前のブログでも述べましたが、私であれば世界のハブ、アジアのハブを目指すべく、東京湾に人工島を造るなどして、世界に冠たる飛行場を出来るだけ便利な場所に建設することを考えるでしょう。
先週羽田空港に開業した「新国際線旅客ターミナル」が出来るまで日本はとてもインターナショナルとは呼べないようなスケールの小さな空港ばかりを建設してきました。
本気でハブを目指すと言うことであれば、始めから羽田を大拡張して行くとか、あるいは東京湾に人工島を造り大飛行場を建設するということをすれば良かったわけです。
所謂「成田空港問題」によりあれ程長期に亘り建設・開港で擦った揉んだし、関係のない学生までもが反対運動に入り込むということで、最初から人工島を造れば社会問題化しなかったことでしょうし、騒音問題がどうこうということも無いことでしょう。

世界の空港を見てみれば、例えば北京首都国際空港は日本の国際空港とはスケールが全く違っていますし、あるいは韓国の仁川国際空港やドイツのフランクフルト国際空港についても非常に立派で日本の国際空港とは似て非なるものです。
まずは日本も世界に冠たるような飛行場を建設してみたらどうかということで、飛行場にしろ、モノレールにしろ、本当にちんけなモノばかりを作ってみても仕方がないわけです。
この空港政策についてはある意味日本の縮図のようなところがあると思われ、国土が狭いこともあって日本人というものが長年縮小思考に陥り、より大きなスケールで物事を考えられなくなっていることの典型であるというように私は感じています。
そのような大きなスケールで物事を構想する人物が今後も日本に出てこないということであれば、この国の将来に対して憂いを感じざるを得ません。
従来のような道路を造るとか、橋を架けるというようなことではなく、上述したような夢を持てる飛行場の建設ということであれば、大いに公共投資もして行くべきではないかというように私は思っています。

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