北尾吉孝日記

この記事をシェアする

私どもはコスモ石油株式会社が大量低コスト生産を可能としたALA(5-アミノレブリン酸の略称)という物質を有効成分とする医薬品、化粧品、健康食品の開発と販売促進を行うため、2008年4月にSBIアラプロモ株式会社(以下、SBIアラプロモ)を設立しました
先日私はALAがどのような因果関係でエネルギー効率が向上し、老化等に対して効果があるのかに関する説明をALAの研究者から受けたわけですが、今回はその時にふと思ったことを中心にブログに記載しておきます。

「36億年前の原始の地球に生まれ、生命の誕生に関与した生命の根源物質」とも言われるALAが何かと言えば、「動植物の生体内に含まれるアミノ酸の一種であり、エネルギー生産において非常に重要な役割を果たす葉緑素(クロロフィル)や血液中のヘモグロビンの原料となるアミノ酸」のことであります。
ALAには様々な効果があるわけで、植物においては生長促進効果がありますし、動物においては例えば「ミトコンドリアのタンパク質、シトクロムの生産にも関与している」ことが研究から明らかになっています。
この「生物が生きていくためのエネルギーにかかわる細胞小器官」であるミトコンドリアについて言えば、ノーベル賞受賞者(1962年)のジェームズ・ワトソンがDNA構造を解明する前は細胞内のミトコンドリアについての研究が世界的な主流であったわけですが、その解明以来ミトコンドリアの研究者達の殆どはDNAの方に研究の主軸を移して行ったという歴史があります。
またミトコンドリアは「はるか20億年ぐらい前に、酸素を使ってエネルギーを作るのが得意な好気性細菌が原始細胞の中に入り」誕生したと言われていますが、このミトコンドリアというのは元々の植物細胞のみならず、動物にパラサイトしてその細胞にも存在する非常に不思議なものです。
そして、そのミトコンドリアで合成されエネルギー産生を担う一部分となる働きがあるヘムという成分の原料になるのが実はこのALAというもので、生命の維持活動に非常に重要な役割を果たしています。
考えて見ますと、上述した通りALAを肥料として投じることにより植物が繁茂するということは既に明らかになっているということで、私は植物に対してポジティブな影響を齎すものが動物に対して良い効果がないはずはないというように直感的に思いました。
何故ならそもそも造化(万物の創造主であり神であり天)がこの地球に生命体を生み出した時というのは動植物が未分化の状況で生命は発展してきたというように思われ、それが悠久の時を経て動物と植物になったわけで、その中で動物は更に分化し爬虫類や両生類、そしていよいよホモ・サピエンスへと移行してきたということがあるからです。
そこで私どもは上記SBIアラプロモを設立し、人間が使用するものとしてALAを医薬品や健康食品等に利用出来ないものかということでこれまで進めてきたわけです。
その過程で様々なことが分かってきましたが、私としてはALAというものを知れば知る程非常に面白く、また大変興味深いものと感じていますし、また事業として見ても正に将来大きな収益を生むものになって行くであろうと確信しています。

先程の話に戻りますと、私はDNAに移行した研究状況をもう一度細胞にまで及ばせる必要があるのではないかというように思っています。
そもそも人間にとって老化を如何に防ぐのかということは重要な関心事でありますが、現代のように平均寿命が80歳を超えてきますと、当然ながらそのことは最大の関心事になってくると思われます。
そうであるならば、上述したことはDNAではなく、恐らく細胞を如何に活性化出来るのかということに繋がるのではないかと私は考えています。
何故ならDNAについては、例えばある特質を有するが故にある病気になり易いというように、言わば遺伝というところに繋がるからです。
事実としてALAは17歳をピークに減少して行くことが解明されており、上記ヘムを生産する唯一の物質であるALAを補うことが出来れば、老化を防止する一つの助けとなるのではないかということが私の一つの着想であります。
事程左様に私は老化に対しては足りなくなったものを補うことで防止出来るのではないかというように考えるわけですが、その最たるものがHGH(Human Growth Hormone:ヒト成長ホルモン)と言えましょう。
「寝る子は育つ」と言うようにHGHは寝ている時に特に分泌されますが、このHGHというものは上記ALAと同じ様に加齢と共に減少してくるということがあります。
ただHGHを筋肉注射すれば筋肉量を増やすことが出来ますが、その一方で例えば腱のように老化したままのものもあったりして、そのようなアンバランスが至る所で生じることにより腱が切れたり、あるいは腎臓や肝臓にためてはいけないような物質が蓄積されて行くというようなことになったりします。

更に最近色々な書物を読み医学との関連で思ったことは、西洋医学というものを今一度考え直さなければならないのではないかということです。
現代医学というものは西洋医学の中で余りにも要素還元的になっており、例えば目が悪いと言えば眼科に行き、胃が痛いと言えば胃腸科に行き、そして頭が痛いと言えば脳神経外科医に行くというような具合ですが、そもそも身体というものは全体として一つのバランス、平衡を維持し動いているわけで中医学における脈診のような世界であります。
そのような部分を完全に捨て去る形で現代医学というものがあるわけで、私は本当にそれで良いのであろうかというように思ってきているわけです。
特に病に関して言えば、東洋医学では病気というように「気」という字を入れますが、西洋医学では恐らく疾病という世界しかないと思われます。
即ち東洋医学は心と身体のアンバランスが病気の元であるとし、それが一体化して全一性を持っているのが人間の身体であり、人間はそのような全一性をきちっと維持して初めて健康になるという心身相即的存在なのです。
これに関して昔は「健全な精神は健全な肉体に宿る」というような心身相即的なものを西洋でも言っていたわけですが、今やこのことを完全に忘れてしまっているのではないかと私は思っています。

上述の通り、東洋医学は心身相即、心身一如で、このバランスをとることを非常に大事にしてきているわけですが、更にバランス、平衡ということを突き詰めて考えますと、造化はこの地球に生命体を生み出した時に一つの理(ことわり)、即ち平衡の理を設けたのではないかというように私は考えています。
この平衡の理というものは、端的に言えば、あらゆることをバランスさせるという条理のことです。
例えば男女のバランスを考えて見ますと、何故この世に男性と女性が半々位で出生しバランスされているのかという神秘がありますし、あるいは戦争で沢山の男性が死亡するということがあれば、その翌年は女性の出生比率が必ず男性を上回るという不思議な状況があるわけです。
従って、これこそが宇宙創造の時に造化が宿した平衡の理であるというように私は思っており、造化が創造した人類というものも当然その理を免れるわけには行かないということです。
つまり造化はまず肉体を作り、そしてそこに意識というものを芽生えさせ、人類の意識を作っているわけですが、それはあくまでも心と身体をバランスさせて行くという平衡の理を免れてはいないわけです。
西洋機械文明が進むと共に我々人類はこのバランス感覚を失い、人間社会の中で心が病むという状況になっているわけですが、それこそが1年前にブログで述べたように鬱病が蔓延している一つの理由であります。
このような心の病に対して、西洋医学であれば抗うつ薬の投与というような対処療法をするわけですが、私はそれでは治らないと思っています。
それに対してはやはりもう一度心と体のバランスをとるという心身相即的な考え方で基本的には臨まなければならないというように考えており、そのような意味では禅でも組んだ方が余っ程効果的ではないかとすら私は思っています。
上述したことから「北尾さんは西洋医学を全面的に否定しているのですか」というように思う方もいるかもしれませんが、私は勿論そのような意味で申し上げたわけではなく、造化が人類を創造したという宇宙の根源的な原点にもう一度返って考えてみる時に上記着想が生まれてくるということを述べているのです。

以上、先日ALAの研究者からどのような因果関係によりALAは効果があるのかという説明を受けた時にふと思ったことを中心に述べてきましたが、様々な書物を読み医学との関連で思うことは、①細胞からDNAに移った研究の主軸が再び細胞に返ってくるというような一つの医学の流れがあるのではないか、②西洋医学に偏り過ぎていたものが東洋医学に返ってくるというような一つの流れがあるのではないか、ということです。




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.