北尾吉孝日記

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本日の日本経済新聞朝刊に「韓国に学び始めた米国(一目均衡)」という記事がありましたが、私も最近の韓国の海外進出の在り方を見ていて学ぶべきことが多々あるように感じています。
一例を挙げるならば、官民一体化した大型プロジェクトを受注するための営業戦略というのも日本が見習うべきものの一つであると思いますが、では韓国はそのような在り方をどこから学んだのか言いますと私は中国を見習ったのではないかというように考えています。

中国は貯まった外貨準備をどのように使うのかということに関し、江沢民時代から「ゴーイングアウト戦略」と呼ばれる対外戦略を打ち立て始めました。
つまり端的に言うならば、資源や食料の確保といったことのために中国国営企業の海外展開を促進し、それを中国政府が様々な形でサポートして行くというような政策を打ち出したというわけです。
現在はと言えば、例えば中国企業が大型プロジェクトを受注するために中国政府がグラントを与えるということや、あるいは特定の中国企業に契約を与えることを条件に特定のプロジェクトに対して中国政府が援助を行うということ等々、上述したものが更に進化したような形となっています。
従って、このような中国の対外戦略から韓国は学び、そして真似てきたというようにも言えるのではないかと私は思っています。

唯今の中国はどちらかと言えば、資源や食料、あるいはインフラという部分で東南アジア、ラテンアメリカ、アフリカといったところに食い込もうとしているわけですが、韓国の戦略は中国とは少し違ってきています。
例えば韓国取引所(KRX: Korea Exchange Inc.)は先月11日に取引を開始したラオス証券取引所の49%を保有しているばかりでなく、今年7月の取引開始を目指すカンボジア証券取引所の49%も持っており、そして更に「ベトナムでは次世代システムを受注するなどインドシナ3カ国で確かな地歩を固めつつある」というのです(2011年1月17日 日本経済新聞朝刊)。
即ち、中国が主にターゲティングしている上記部分よりも一段と高度な金融の世界に入り込んで行くべく韓国は対外戦略を実施しており、上述したような形で一つずつ具現化してきているというわけです。
従って、そのような意味でも日本が韓国の海外進出の在り方から学ぶべきことは非常に多くあるというように私は考えています。




 

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