北尾吉孝日記

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東日本大震災に関連し「民主党は駄目だ!」という野党の主張がより強まってきています。
今回の事故で見られた明らかな不手際というのは、民主党というよりも菅総理大臣及び官房長官の枝野氏を含めた側近達の無能さ、指導性の無さに起因するものであります。
それ故その意味において上述の野党による批判は的を射ており、取り分け米国からの親切な援助・協力の依頼を初期段階において断ったという愚かさには呆れてものが言えません。
それが後になって、今回の天災及び人災を大きくした背景にあることは間違いないのです。

唯、先月中旬に『福島原発事故後の日本と米・独・仏の対応の違い』と題したブログでも指摘した通り、今福島県で問題となっている原発は40年も昔に作られたものであり、その文脈において今回の大問題は40年前からある意味始まっていたとも言えるわけです。
それ故必ずしも民主党政権だけを批判すべきものではないと捉えており、この40年間政権の座にあり続けた自民党が本来なすべきことを怠ってきたということを寧ろ批判すべきではないかと私は思っています。
何故それがなされなかったのかを一言で言えば「政官財の癒着」ということですが、我々はその実態を解明すべく今正に大問題として取り上げるべきではないかと思っています。
例えば、経団連会長や副会長のポストに東京電力株式会社(以下、東電)の歴代の首脳部達が就任し自民党に対して莫大な政治献金を行ったことで如何に原子力行政が歪められてきたのかということを徹底的に調査すべきです。
更には、「過去において一体どのぐらいの献金が東電から自民党に対してなされたのか」とか、「その献金が原子力行政のためにどれだけ使われたのか」とか、あるいは「原子力安全・保安院職員等の原子力行政に携わった人間が東電に天下りしていないかどうか」といったことについては虱潰しに調べるべきだと私は強く思います。

そして、政官財に加えてもう一つ糾弾されるべき対象は、旧来の大メディアです。
今月1日『福島原発事故に対する政府・東電の責任』と題したブログでも述べた通り、何故に半独占企業以上の独占企業が莫大な販促費や宣伝広告費等を毎年のように投じ続けなければならないのかというのは非常に大きな疑問です。
これについては大メディアが多額の宣伝広告費等を東電から受け取り続けていたはずであって、それにより東電にとって不都合なことが一切社会問題にならないようにしてきたのではないかと私は見ています。
従って、今回の大事故を経て大メディアの大企業寄りの姿勢というものを今一度考えてみるべきで、それこそが日本を可笑しくしてきた一つの要因とも言えるようなものであることを我々は忘れてはなりません。
私は東電を所謂私企業として直ちに潰し一時的に国有化すべきだと何度も述べていますが、その理由の一つには民主党政権下で極めて透明性の高い形でしかも外部から委員や役員等を送り込み雁字搦めにする中で新たなる企業に再生すべきだという考えがあります。
従って、上述したような政官財及び大メディアに関連する問題について、これを機に徹底的に調査すべきであり、これまでの悪弊を全て取り除き再出発を図って行かねばならないということです。

最後に民主党の愚かな行いの気配について別の案件に関し少しだけ触れますと、今朝tweetしたように、ネットという草の根の一般大衆の声というものを民主党は規制し始めようとしています。
本件については仮に衆議院を通過したとしても参議院で必ず否決すべきものであり、チュニジアやエジプトでもFacebookを通じた民主化が行われようとしている時代に中国のネット情報のセンサーシップや北朝鮮並みの時代に逆行するような規制を敷こうというのは一体如何なものでしょうか。
仮にこのような馬鹿げた規制を民主党が推し進めるならば、大メディアこそ、その愚行に敢然と立ち向かうべきです。
大メディアは自分達が不利益を被りそうになれば「言論の自由を弾圧するものだ!」というように直ぐに騒ぎ立てますが、自分達以外の草の根の一般大衆の声については全く批判記事を掲載していません。
私はこのようなことが非常に可笑しいと常々思うのであり、今後政官財の癒着を一掃すると共に、やはり大メディアの姿勢・在り方というものを一般大衆がネットで追及すべきだというように強く感じる次第です。

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  1. 自民党の支持者ではありませんが、管総理の発言や今まで政府が実施してきた事実だけでいうと。
    民主党や管総理は合格点といれるでしょうか。

    北尾さんの課題提起はとても的を得ていると思います。
    できれば、課題提起にくわええ、解決のための道筋を示していただけたらと願っています。

    管総理の会見、枝野さんの会見を聞いていると、「放射能がもれていますが、安心です。レベル7に引き上げましたが、僕もよくわかりません」的に聞こえます。リーダーであれば、自分の確信をもって発言して欲しいと思ったりしています。
    是非、北尾さんのような指導力のある方が、日本を引っ張っていて欲しいと思います。

  2. mickさんのコメントに疑問を感じたのでコメントさせていただきます。
    はじめに、汚い文章をご容赦ください。そして全くmickさんを責めているわけではないのと、ただ考えるきっかけになればと思った次第です。
    確かに導く人は必要でしょうけど、答えの出ぬうちにあなたのような答えを欲しがる賛同者が募るのは危険です。

    それは、あなた自身が調べて、考えて出した答えではないからです。
    他人に答えを求めるような方ばかりでは、これまでと変わりません。
    そういう自分で調べて考えない方を宣伝などで上手く何十年も騙してきたんですから。
    問題提起と、そこからの道筋を示す事は別の事です。
    賛同するなら、北尾さんが意見を仰った後、自らの考えと吟味してからだと思います。

    原子力発電所安全神話については、騙した方はもちろん、騙されていた国民も責任を感じて
    自ら考える事の重要性を再認識し、各々が「意思」を持った国民として国を考えるべきではないでしょうか。
    正直言って、私は原発神話をなぜ皆がそれほどまでに信じていたのが疑問です。
    2年前、小学校の図書室に原発安全のポスターが貼られていて、寒気がしました。
    インターネットを通じて関連掲示板などに原発の宣伝がおかしい事を述べましたが、
    皆何かに取り付かれているかのように、当に信者のように絶対安全一点張りでした。

    話がそれましたが、北尾さんが仰る通り、大メディアのように政党をどうこう言っているうちは何一つ解決はしないでしょう。
    例えば自民党の谷垣総裁が総理として素晴らしいリーダーシップを発揮してくれるように見えるでしょうか?
    私には、クレームばかりが目に付きます。与党になることしか興味がないようにしか見えません。
    全て政治家が原因でしょうか?省庁のトップに情報を伝えているのは官僚幹部でしょう。
    国民は向けるべき矛先を見誤っています。
    最初は官僚幹部の問題も取り上げられていたのに、今やずっと政党がらみの報道ですよね。
    泥水の上澄みだけを綺麗にしようとしてるかのようです。
    なぜでしょうか? 私は、すぐに見えないところに原因があると思いますよ。
    必要なのは、一人ひとり意思を持って、意見を持つ事です。そうすればきっと肥大化したメディアにも勝るでしょう。



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