北尾吉孝日記

『干天の慈雨』

2011年8月17日 9:08
この記事をシェアする

「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」にも「米債務上限問題」というトピックスがありますが、本件に関しては先月25日に『ギリシャのユーロ離脱は時間の問題か』と題したブログで「最終的には関係者間で歩み寄りが見られる」と述べたように、擦った揉んだした挙句、漸く与野党合意に漕ぎ着けました。
その後、進む円高を阻止すべく政府・日銀が協調して4日に巨額の円売り・ドル買い介入を実施し、5日には米格付け機関のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が『米国の長期信用格付けを最上級のトリプルA「AAA」からダブルAプラス「AA+」に1段階引き下げたと発表』したのは、皆さんもご存知の通りです。
そして、本ブログでも幾度か論じてきた「欧州ソブリン危機」の今については、「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」の「UPDATE:ユーロ圏首脳、新規ギリシャ支援約18兆円で合意」と題された先月22日の記事でも下記の通り述べられているように、根本的問題を先送りする中で一応の落ち着きを見せているといった状況です。

「ユーロ圏首脳は21日、ギリシャに対し、1090億ユーロの公的支援を含む総額1590億ユーロ(約18兆円)の新規支援を行うことで合意した。ギリシャの債務危機を防ぎ、それが欧州全体に広がるのを防ぐ新たなステップだ。この支援策が実施されれば、ユーロ圏の国としては初めて、デフォルト(債務不履行)と認定される可能性が視野に入った。」

こうした中で、今月に入り株式も為替もボラティリティ(上下の変動)が非常に高い相場になったわけですが、我々のような商売をしている者にとっては、これは正に「干天の慈雨」と呼び得るものです。
為替について例示すれば、今月1日からレバレッジ規制が更に強化され上限25倍に引き下げられたわけですが、それを物ともせずFX取引売買代金は好調に推移しており、1億円以上の利益が出た日が今月は既に2日ありました。
それから先月マーケットが悪く心配していた株式市場についても、その状況はそれ程良くはありませんが、上記ボラティリティの高まりによって出来高が増加し、これまた手数料が拡大し収益的には先月比で大幅増となっています。
即ち、そうした意味において、私は昨今の相場状況というものを「干天の慈雨」と申し上げているのです。




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.