北尾吉孝日記

『日本経済浮揚のために』

2011年11月15日 17:21
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巨額の為替介入にも拘らず円高が収まるような状況には少しもなっていないわけですが、先月7日『ポール・クルーグマン講演会雑感』と題したブログでも下記指摘した通り、結局デフレが続く限り円高が続いて行くことになりますから、そう簡単には現況から脱却し得ないと思っています。

【『米国は弱いドル、欧州は弱いユーロを望んでいる。そんな中で日本はとりわけ金利の問題に直面している。日本の実質金利は顕著に高い。日米とも短期金利はゼロ水準なのに対し、米国が若干ながらインフレで日本はデフレだ。今や世界中の当局がゼロ金利政策を志向している中で、日本は実質金利で見れば高金利国になっている。03年~07年の好況時にデフレから脱却できなかったので、今の日本はこの点で厳しい状況に直面している』

即ち、5年債で見れば、日米間の実質金利は1.2%も開きがあるわけですから(日本:0.7%、米国:-0.5%)、当然ながらそこには円高要素があるということです。】

先月21日のMSN産経ニュース『3次補正閣議決定 復興需要に期待と不安 「真水」は5兆円程度』と題された記事タイトルにもある通り、今後は真水5兆円程度と見られるものが出てくるわけですから、それを生かして日本経済の浮揚に繋げて行かねばなりません。
そしてまた昨日も『TPPと日本』と題したブログで下記のように述べましたが、TPP参加という大枠は既に決めているわけですから、農業をどうするのか、あるいは医療行政をどうして行くのかといった問題をこれから詰めて行く過程で将来の日本経済にとってより良きものを作り出して行くべきでしょう。

【TPP参加による日本の生産性向上、例えば農業分野の生産性を大きく飛躍させるような農業政策というのが語られるべきですが、私見を述べるならば、基本的には1952年に制定され日本農業の近代化を遅らせた大きな責任がある法律、農地法(法令番号:昭和二十七年七月十五日法律第二百二十九号)を大幅に見直し、抜本的改正に踏み切るという所からスタートすべきであると思っています。
即ち、本ブログで幾度となく指摘し続けている通り、21世紀に相応しいような所謂「ポスト・インダストリアル・ソサエティ(脱工業化社会)」における日本の産業構造というものを模索して行くという方向性が非常に大事であるというように私は捉えています。】

日本のサービス分野における生産性向上というのは非常に遅れており、生産性が米国と比較すれば低過ぎます。
日本農業においてその向上を図るべく上手に競争原理を加えて行くのは当たり前のこととして、医療分野においてもある意味での生産性というのは追求すべきではないかと私は捉えています。
農業分野について具体的に言うならば、例えば単に米を作るということではなく、加工して米のパンを作るとか(私も食べてみましたが結構美味しかったです)、あるいは先進性を有する日本の缶詰技術を用いて付加価値を加えて行くといった取り組みが求められるのです。
また、おかきと称される米煎餅というのは「柿の種」など外国人には非常に受け入れられるおつまみになっているという事実もあるわけで、今日本に必要なのは上述したようなものを新たに創り出し世界に市場を求めて行く努力をするということではないかというように私は認識しています。




 

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