北尾吉孝日記

『「AIJ問題」と天下り』

2012年3月6日 14:19
この記事をシェアする

昨日の日本経済新聞にも「399厚年基金に旧社保庁OBら646人天下り AIJ問題受け厚労省調査」という記事がありますが、今回の「AIJ問題」というのはとんでもない所に被害拡大の原因があったというわけです。
考えてみますと、私は日本における政官財癒着の社会経済システムを抜本的に叩き潰さねばならないというふうにずっと指摘し続けてきましたが、こうしたことですら世に害悪を齎しているわけで、天下り根絶というものが正にあらゆる面での問題解決の初めにあるべきです。
もっと言えば、日本で運用のプロが養成されていないのも、天下りでこうした人達を雇っているからであり、そういった悪弊を根本から変革して行く必要がここでもまた現出してきているわけです。
野田総理自身も野党時代にはあれだけ声高に天下り批判をしていたにも拘らず、なぜ今こうした問題に対して、徹底解決を求める姿勢を明確にしないのか私は理解に苦しみます(※1)。
例えば、今回の「税と社会保障の一体改革」にしても、当該社会保障制度に関する部分に如何に天下り人脈が入り込み悪習を作ってきたのかというわけで、もう一度そういった所に思いを致し改革を断行して行くのが本来の姿というものでしょう。
今回の改革により国民に負担を強いるならば、蜥蜴の尻尾切りではありませんが、議員歳費や議員定数をどれだけ削ったかという程度の話ではなく、所謂「天下り・わたり」というものの徹底廃止、即ちより大きな財源を生み得る無駄な独立行政法人の全廃はマストです。
そのためには、長期に亘り築き上げられた政官財癒着の社会経済システムを全て御破算にするという位の大改革をして行かねばならないわけですが、野田総理にその覚悟があるようには全く以て見えないのです。
今回のような天下りが為されたのは、キャリアを中心として早期退職した後に行く所がないということに因るものですから、そうした人達が別の所できちっと働くことが出来るメカニズムを構築して行かねばならないのは言うまでもありません。
民間企業への再就職を拒むとなると、今度は長年勤務した行政機関との縁繋がりの所ばかりに行くようになり、それ故贈収賄事件が絶えないわけですから、そういった部分を根本的に考え直して行くということが今求められているのではないかと私は考えています。

参考
※1:YouTube「野田総理 マニフェスト 書いてあることは命懸けで実行




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.