北尾吉孝日記

『ベトナムについて』

2012年5月29日 17:14
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今月16日に掲載した『インドネシアについて』というブログに対し、masanobu.yという方から「SBI証券では、ベトナム株も取り扱いされていますが、インドネシアと同じくベトナムの考察もお願いします」との訴えをTwitter上で頂きましたので、本ブログではベトナムという国を私がどのように見ているかについて、以下簡単にコメントして行きたいと思います(※1)。
本ブログでも度々指摘してきましたが、私はベトナムについてはその高いインフレ率を常に警戒しており、インフレをどのようにコントロールして行くのか、特にドンという通貨とドルとの関係をどうして行くのかが重要な問題の一つとして挙げられると考えています(※2)。
そうした懸念材料に対する認識を持った上で何故私がベトナムへの展開を非常に早くから推進してきたのかと言えば、それはベトナム、カンボジア、ラオスという「ベトナム経済圏」と呼べる地域において、ベトナムの影響力というのがある意味非常に強いものがあるからです(※3)。
実際問題として、例えばカンボジアに証券市場を新たに作るという場合においても、証券市場を理解しているカンボジア人が殆どいないことから、ベトナム人を入れてみたり、あるいは所謂「インドシナ経済圏」に属するタイ人を入れてみたりという形で周辺国に影響力が行使されているのです。
従って、歴史的関係においても現在の経済的関係においても非常に密接な関係を有する「ベトナム経済圏」の3カ国においては、我々自らが個別国に当たって新しい関係を構築して行こうとするよりも、我々のベトナムやカンボジアのパートナーが持つ様々な繋がりといったものを出来るだけ利用しながらラオスを攻めて行こうというふうに考え、私としては当該経済圏の中心であるベトナムを先ずは攻めて行ったというわけです(※4)。
それからもう一つ、世界第14位の総人口91,519,289人(2012年7月推定)を抱えるベトナムというのは平均年齢が27.8歳と大変若いことに加え(日本:44.8歳)、民族的には非常に勤勉で宗教的には日本と同じ大乗仏教の国ですから、そういう意味でも日本人としては親近感が持てる国ではないかということです(※3/※5/※6)。
また、食べ物についても中華料理と似ていながらあっさりしているということが日本人にとっては非常に食べ易く生活し易い国です。さらにベトナム人の国民性について私自身も大変好感を持っています(※3)。
上述したような意味でもベトナムは非常に有望な国の一つであると認識していますし、我々としては今後もベトナムを通じた「ベトナム経済圏」に対する攻めというものを積極的に展開して行こうというふうに考えています。
ちなみに今我々が親しく付き合っているのは、前々から御紹介しているFPTグループとDOJIグループという所ですが、後者については宝石や金の取引、あるいは不動産業等々と様々なビジネスで非常に多角化した大企業グループになっています。

参考
※1:2012年5月16日ma55sa – Twitter
※2:2010年12月28日北尾吉孝日記『アジア各国の金融経済情勢~中国、インドネシア、ベトナム~
※3:2010年10月25日北尾吉孝日記『ベトナム経済圏の現状と見通し
※4:2008年5月20日北尾吉孝日記『ベトナム出張
※5:2011年8月31日北尾吉孝日記『今こそ加速すべき日本企業の海外進出
※6:2007年11月27日北尾吉孝日記「ベトナム投資について




 

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