北尾吉孝日記

この記事をシェアする

今週月曜日また民主党の2議員が離党届を提出し減税日本に合流して行くということで、「衆院過半数割れまで6人」と政局はいよいよ混沌としてきました(※1)。
政治というものは畢竟「人を動かし、世を動かすこと」であると私は考えており、国民はどのようにすれば支持してくれるのか、況して現在のような状況においてどのような人を閣僚として置くのかは極めて重要なことです(※2)。
ところが現総理の野田氏は賢才をあぐる才に欠けており、先日も任命直後の法務大臣があっという間に交代したというように、なぜ始めからあのような人を選んでくるのかと私には理解し難いものがあります。
此の国の危急の時に政は一体何しているのかと呆れ果てざるを得ないわけですが、仮に野田総理が「党内融和」ということを主眼として人事を為しているのであれば、最早野田氏には総理の資格なしということだと思います。
トップというのは人を見るの明、人を用うるの徳といったものが絶対的に必要であって、やはり各々の大臣は夫々の分野において真に適切な能力・識見を有し、そして人物としても優れているという人を配置すべきです(※2)。
昨年7月にも『末期的症状を露呈する菅内閣』というブログを書きましたが、現内閣支持率は「発足以来、初めて2割を切り、過去最低」と正に菅氏の時と同様に末期的状況であり、そしてまた菅氏と同じように「近いうち」と繰り返しながら年を越すかもしれないわけで、此れ程までに国民を馬鹿にした話はないと私は強い憤りすら覚えています(※3)。
そうした中で石原氏が都知事を辞め再び国政に出て行くということで第三極がどうなるかとこれまた混沌としてきたわけですが、今回の辞任劇を見て思うのは「1年半前の都知事選に出馬せずに最初から国政に出れば良かったのではないか。そのお陰でまた50億円の選挙費用が掛かる。こんな無駄が許されるのか」ということです(※4)。
在任期間中の石原氏を振り返りますと、非常に険悪な日中関係の現況を齎した「尖閣諸島購入騒動」を引き起こした人騒がせな知事であるという印象に加え、新銀行東京や2016年オリンピックを巡り大変な無駄遣いをしてきた人であったというのが私の率直な感慨です(※5/※6)。
今年2月のブログ『日本政治の根本的な問題点』等でも中国古典から見る政治の三要素、「政道」「政略」「政策」というものについて述べましたが、政道・政略の相違を無視し党利党略だけで烏合の衆の如く第三極が結集されるかもしれないという意味では、今後の政局においては何が起っても不思議ではないし、どうせそうだとしたらろくな政権にしかならないという感じがしています。

参考
※1:2012年10月29日Yomiuri Online「民主2議員が離党届、衆院過半数割れまで6人に
※2:2011年3月1日北尾吉孝日記『人物を得る
※3:2012年10月21日朝日新聞「野田内閣の支持率、最低の18% 朝日新聞世論調査
※4:2012年10月31日MSN産経ニュース「【都知事選】投票所1900カ所の大規模選挙 選挙費用は50億円に
※5:2012年9月28日北尾吉孝日記『NHKドラマ「吉田茂」と日本の領土問題~愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ~
※6:2011年2月23日北尾吉孝日記『石原都政の責任と渡邉都政への期待





(任意/公開)
(任意/非公開)

  1. 揚げ足取る気はないですが、野田首相就任直後、応援宣言されてましたよね。今になって手のひら返すのは、大臣の任命責任を問う資格は無いのでは?自らも国民の立場から任命に近い行為を行っておられるわけであって、ふにおちません。政権運営の様子を見てから指示、不支持を表明すべきではないですか?北尾さんも空気に押された感はありますか?



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.