北尾吉孝日記

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フェイスブックのライターになって早1年が経ちますが、日記自体は07年4月12日よりツイッター的な形で執筆し始めており、そこから考えますと今5年半超が経過していることになります(※1/※2)。
その間、株式会社経済界(以下、経済界)のリクエストにより、第一弾『時局を洞察する』、第二弾『窮すればすなわち変ず』、第三弾『活眼を開く』、第四弾『時務を識る』と書籍化もされてきたわけですが、此のブログ本もいよいよ第五弾『先哲に学ぶ』の最終校正を終え今週金曜日には出版の運びとなりました。
また、月刊誌『ネットマネー』に連載してきた私の日記的な小論の書籍化ということで言えば、今年6月にも株式会社産経新聞出版から『日本経済に追い風が吹いている』を上梓したわけですが、両著の内容の重複を避けた形で経済界の編集者と共に此の1年間の日記をピックアップした次第です。
フェイスブック参加以後の1年間を振り返って見ますと、「いいね!」「コメントする」「シェア」等により投稿直後にある種の反応が得られ、更にはフェイスブック内外における拡散力が嘗て運営していたSNS「SBIマネーワールド」のそれとは大きく異なるという中で、今かなりの人が見てくれる一つのパーソナルメディアになってきていると実感しています。
私としては、私のその時その時の拙い日記を楽しみにしてくださっている人がおられるということで、ちょっとした時間を割きながら執筆し続けているわけですが、日記という性質上それ程推敲を重ねるとか熟考を重ねて書くという形にはなっていないものであります。
他方、世の中で日々起こってくる様々な事柄に対する私の時々の印象や雑感をリアルタイムに纏めることで、より自然な形でより直感的なものとして自らの感情を吐露しており、ある意味熟考を重ねた書籍より良い面もあるのではないかというように感じています。
「人間は社会的動物である」とアリストテレスが言い、「人間は常に弧に非ずして群である」と荀子が述べている通り、要するに人間は他の人や社会との干渉なしには存在し得ないわけですが、そういう人間の本性に非常にフィットするインターネットの一つのツールがフェイスブックというものであり、そうした意味からもフェイスブックの将来は明るいものではないかと捉えています(※3)。
「2ちゃんねる」的匿名を使って誹謗中傷するようなサイトも中にはありますが、やはり人と人がface to faceで己を曝け出すという中に信頼や友情といったものが築かれるわけで、匿名を通じるものではそうしたことは生じ得ないと思います。
そういう意味では此の人間がまた善なる者というふうに性善説に基づくのであれば、フェイスブックのように実名で主義・主張・印象等々を様々展開でき、更にはツイッター的な文字制限の中では表現し得ないことをある面表現出来るという良さもありますから、今後フェイスブックは色々な形で拡張を続けて行くものと見ています。
フェイスブックCOOのシェリル・サンドバーグは企業顧客間において「私たちは企業に1対1の関係を築き、ソーシャルネットワークを通じてメッセージを広げられる機会を提供しています」と来日時に述べていたようですが、当然ながら企業側にとってもフェイスブックという「口コミが大規模に伝わる仕組み」を如何に利用して行くか、あるいはビッグデータという観点からフェイスブック内外の関連情報を如何に包括し活用して行くか、といった問題意識は今後更に重要性を増して行くものと思われます(※4)。
そしてまた彼女が言うように、ソーシャルゲームのみならず「今後は買い物はどうなるか、金融や健康分野はどうなるか。人間はソーシャル(社会的)な存在なので、(ネットで提供するのに)適した情報はまだまだ」あるわけですから、10億人が利用するフェイスブックは近い将来ありとあらゆる分野に様々な形で入り込み既存システムを破壊してくるのではないかと私は考えています(※4/※5/※6)。

参考
※1:2011年11月14日北尾吉孝(SBIホールディングス) – Facebook
※2:2011年11月14日北尾吉孝日記『SBIマネーワールドの閉鎖と御礼
※3:Google ブックス「社会福祉をはじめて学ぶあなたへ-社会福祉入門-
※4:2012年9月15日日本経済新聞『フェイスブックとネットの「未来」は、サンドバーグCOOが語る
※5:2012年10月5日ブルームバーグ「10億人が利用のフェイスブック、ザッカーバーグ氏が語る将来
※6:2010年3月5日北尾吉孝日記『Googleについて




 

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