北尾吉孝日記

『五知を養う』

2013年1月25日 17:12
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今週の月曜日、一般社団法人全国地方銀行協会にて「これからの企業経営と次世代リーダーの役割」と題した講演を行ってきました(※1)。
その中で話した「五知」という宋の賢人・李繹の『五知先生伝』に出ている言葉について、本ブログでも少し触れておこうかと思います。
一つ目は「時を知る」ということ。私はよく“Timing is everything.”と言っています。これは、タイミングが非常に良いということ、あるいは時流に乗るということ時宜に従い、その時々において臨機応変に対応する等々、様々な意味が含まれています。
二つ目は「難を知る」ということ。之は「こういうことをすれば、こういうふうに問題になる」という意味において、難を知るということです。
三つ目は「命を知る」ということ。『論語』に「命を知らざれば以て君子たること無きなり」とあります。自分にどういう素質があり、能力があり、これをどういうふうに開拓して自分をつくっていくのか。それを学ぶのが「命を知る」ことです。
四つ目は「退を知る」ということ。特に企業家の場合、行け行けドンドンを知っている人は結構多いのですが、退くべき時に退くということを知らねば自滅してしまいます。
五つ目は「足るを知る」ということ。『老子』第三十三章にも「足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り」とあります(※2)。あるいは「知足安分の戒め」という言葉もありますが、こういうことを常に頭に入れておくことが重要ではないかと思います。
そして「五知を養い得て、始めて能く難局に当ることができる」ということで、上述した五つは何れも此れも中々難しいことですが、そういうふうに心掛けるということが私自身非常に大事であると思っています。

参考
※1:2013年1月21日yoshitaka_kitao – Twitter
※2:2009年12月3日ちょんまげ英語日誌「老子 第三十三章 足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り




 

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