北尾吉孝日記

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昨年、iPS細胞を開発した京都大学の山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞したということもあり、証券市場ではバイオ関連銘柄が脚光を浴びることになりました。
バイオ関連IPOで投資家の人気が高かった銘柄に、ミドリムシの研究開発及び製造販売を行う株式会社ユーグレナもありますが、ほとんどは創薬ベンチャーといわれる医薬品開発企業です。当社グループや投資先企業においても今年から来年にかけていくつかの創薬ベンチャー企業の公開が予定されています。
創薬ベンチャーは下表のように通常赤字会社がほとんどですが、東京証券取引所の新興市場であるマザーズでは、創薬ベンチャーの新規上場に関して前臨床試験から治験を経て医薬品が上市するまでに相当の期間を要し先行投資が膨らむ現状を鑑み、通常の企業の上場審査とは異なるいくつかのポイントを挙げ上場の可否判断をしています。
具体的には、「臨床試験により薬理効果が相応に確認されているものが含まれているか(フェーズⅡ段階の研究開発があるか)」、「製薬会社とのアライアンス等を通じて、将来にわたる開発と事業家を担保する手段が講じられているか」、「新薬の開発について知識や経験を豊富に持つ者が主要なポストにいるか」、「2本以上のパイプラインを有するか」などがあります。

私どもSBIグループは、先日、日本経済新聞に紹介されました創薬ベンチャーのアキュセラ社の2番手の大株主であり年内の上場を目指してワークしています。
また、当社グループ会社のSBIバイオテックは2014年12月期中の株式公開を目指してみずほ証券を主幹事として準備を進めています。SBIバイオテックは、自然免疫での重要な役割に注目が集まっている樹状細胞(pDC)に対する複数の抗体パイプライン(ILT7: 自己免疫疾患の治療薬等はMedImmune, LLC(米国)に導出済・前臨床試験が進行)を有しており、核酸医薬の分野において中国の長春華普(Changchun Huapu)生物技術有限公司と提携しDNAタイプ核酸の複数のパイプライン(GNKG168:慢性及び急性リンパ性白血病の適用で米国でフェーズⅠが進行等)の研究開発を進めております。また、同社100%子会社のQuark Pharmaceuticals, Inc.では臨床開発レベルのsiRNAパイプラインを数多く保有しております。Quarkの主要開発品目である加齢性黄斑変性症・糖尿病性黄斑浮腫治療薬候補PF-665は全世界の販売権利をPfizer, Inc.(米国)に移譲しており、その開発はフェーズⅡの後期段階に入っています(マイルストーンペイメント:665百万米ドル)。また、もう一つの主要開発品目である急性腎障害・臓器移植後臓器機能障害治療薬候補QPI-1002はNovartis International AG(スイス)が全世界の販売権利の優先交渉権を保有しており、その開発はフェーズⅡまで進行しています(マイルストーンペイメント:670百万米ドル)。このほかにも、Quark独自で非動脈炎性前部虚血性視神経症治療薬候補QPI-1007はフェーズⅡ段階です。
このようにSBIバイオテックは同社100%子会社のQuark Pharmaceuticals, Inc.含め、既にフェーズⅡ段階のものが複数あり、複数の疾患領域におけるパイプラインや製薬会社とのマイルストーン契約もあります。
その後場合によってはSBIファーマも2015年~16年度中を目処に公開を視野に入れております。SBIファーマはALA(5-アミノレブリン酸)を有効成分とする医薬品、化粧品及び健康食品の開発事業を行っており、この度「アラグリオ(悪性神経膠腫の経口体内診断薬)」の製造販売承認を取得し、今後保険薬価を決める手はずになっております。




 

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