北尾吉孝日記

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一週間前の参院予算委員会においても、安倍首相は憲法第96条(文末参照)の改正に関して『「7月の参院選でも、堂々と掲げて戦うべきだと自民党総裁として考えている」と述べ、参院選の党公約に明記し、争点とする考えを示し』たわけですが、此の憲法改正に対する私見としては、今年2月のブログ『第2次安倍内閣のこれまでとこれから』等々でも述べてきた通り、最終的な憲法第9条(文末参照)の改正の前段階として96条の改正があるというふうに捉えています(※1)。
昨日のTBSの番組でも、自民党副総裁の高村正彦氏は『我々の一番根幹にあるのは「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めた憲法9条2項を削除すること。これは文字どおり言ったら自衛隊が憲法違反になる。成文憲法として持つ国として恥ずかしい限りだ。(戦争放棄を定めた)9条1項は平和主義を鮮明にしたものだから残す。(中略)絶対譲れないのは9条2項の削除。これは公明党には悪いけど、譲れないと思う』と言われていましたが、私自身も此の9条2項こそが本質的な問題を孕んでおり速やかなる改正を行うべきだという認識を持っています(※2)。
環境権等の「加憲」を掲げる公明党としては、夏の参院選前に9条に話が及ぶことは如何なるものかというふうに考え『改憲の争点化に反対で、「96条先行」にも慎重な立場』を示しているわけですが、之はやはり党として言わざるを得ないことであって、96条改正については最終的に自公の間で折り合いがつくと見ています(※3)。
此の96条改正に関する新聞各社の世論調査を見ますと、現在は賛否両論がほぼ拮抗しているような状況ですが、他から押し付けられるのではなく、日本人自らが自らの手で憲法を見直し、そして自らの手で制定して行くというプロセス自体が、非常に意義深いことだというふうに私は思っています(※4/※5/※6)。

≪日本国憲法第九条、及び第九十六条(※7)≫
―第九条  日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
○2  前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
―第九十六条  この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
○2  憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

参考
※1:2013年4月23日Yomiuri Online「96条改正、参院選で堂々と掲げて戦う…首相
※2:2013年4月29日朝日新聞『「憲法9条2項削除が我々の根幹」高村・自民党副総裁
※3:2013年4月27日選挙 – 毎日jp「選挙:参院選 改憲、自民公約の柱に 公明は争点化慎重
※4:2013年4月28日日本経済新聞『改憲のハードル「下げるべき」58% 創論アンケート
※5:2013年4月22日MSN産経ニュース『「憲法改正、参院選の争点になる」64%
※6:2013年4月22日中国新聞『アベノミクスで「所得増えない」69% 共同通信世論調査
※7:電子政府の総合窓口e-Gov「日本国憲法(昭和二十一年十一月三日憲法)




 

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