北尾吉孝日記

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新聞各社の参院選序盤情勢調査を見ますと、「自公、過半数超え確実」とか「自民、小泉旋風超す勢い」といったように与党優勢が明らかな現況となっていますが、要するに今回の選挙というのは野党が共倒れとなり、野党としてまともに与党に対抗し得る勢力が一つも無いということだと思います。
一旦期待を集めた日本維新の会については、橋下・石原両代表自らが党の評価を著しく下げてしまったというような状況で、また「泣きの海江田」率いる民主党に至っては党として既に終焉を迎えています。
野党勢力なるものが、このように全く駄目な政党の寄せ集めになってしまった以上、今回の選挙ついては、与党圧勝とりわけ自民党圧勝という結果に終わるのだろうと思っています。
しかしながら、大勝した自民党が国民の負託に十分応えることなく、相も変わらず政官財癒着の社会経済システムを維持し続けて行くというような所謂「55年体制」と言われる状況に戻るのであれば、またあっという間に「やはり自民党も駄目だったなぁ」という結論を国民は下すことでしょう。
こうした状況の中で自民党が真に新しい党として再生するためには、何が何でも安倍ノミクスの「第三の矢」を成功させねばならず、そのためには大幅な規制緩和と一体化して競争政策ということを進めて行かねばなりません(※1)。
そして、その競争政策を進めて行く流れの中でTPPを具現化して行くのは勿論、これまで極めて過保護になってきた農業分野に対する抜本的改革に着手し、当該分野に変革を齎して行くということがなければ、また自民党は国民から見放されることになるでしょう(※1)。
私は最近、昔から非常に尊敬している経営者の一人、出光興産創業者の出光佐三氏に関する文献を改めて見ているのですが、行革推進という部分については彼のような人物に委員長を務めて貰いたいと痛切に感じています(※2)。
石油業界にあってメジャーと呼ばれる欧米の国際石油資本、及びメジャーと結託しているような日石をはじめとした当時の日本の石油会社、そしてそれらと同調する「官」と戦う中で常に正論を吐きながら、消費者のため世のため日本のためということ一点で物事を考え抜いてきた、出光佐三のような偉大な人物が、今日本に出現することが切に望まれます。
彼は長年に亘って大変な闘争を続けてきたが故、毀誉褒貶の多々あった人物ではありますが、第三の矢の成否を分けるのは此の「官」の壁を如何にぶち壊すかということですから、安倍総理も彼のような然るべき人物を登用し思い切って権力を与え、そして成長戦略を進める上での障害物を取り除いて行かねばなりません。
それが出来るか否かが、此の安倍政権あるいは自民党政権というのが長きに亘って続いて行き得るかを決定付けると言っても過言ではなく、仮に出来ないとなればまた国民は次の勢力を探し始めるという形になるのだと思います。
最後に、今年2月のブログ『民主党の終焉』でも述べたように、民主党については早期に党の分裂を図り細野現幹事長や防衛副大臣を務めていた長島昭久氏等の前途有望な議員が結集し、そして今回の選挙で共倒れになってしまった有能な民主党の仲間や他野党の有能な人々とも一緒になって、新党の樹立を急ぐべきだというふうに思っています。

参考
※1:2013年3月22日北尾吉孝日記『「安倍ノミクス」と成長戦略
※2:2013年5月15日北尾吉孝日記『「安倍ノミクス」と構造政策




 

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