北尾吉孝日記

『「安楽死」を考える』

2014年2月26日 17:33
この記事をシェアする

2年程前のブログ『終末期医療と患者意思』の中で、私は超党派の「尊厳死法制化を考える議員連盟」による所謂「尊厳死法案」に対する見解を表明しましたが、あれから2年の時を経てまた当該法案提出に向けた動きが出てきているようです(※1)。
昨日の毎日新聞記事では「安楽死」に関する日本の判例上の3分類、「①消極的安楽死(苦しむのを長引かせないため、延命治療を中止して死期を早める)」、「②間接的安楽死(苦痛を除去・緩和するための措置を取るが、それが同時に死を早める可能性がある)」、「③積極的安楽死(苦痛から免れさせるため意図的・積極的に死を招く措置を取る)」ということが書かれていましたが、上記した尊厳死というのは此の①に近いものだと言えましょう。
そしてまた御承知のように、此の③に関しては今月中旬に「子供の安楽死を合法化=世界初、年齢制限なし-ベルギー」というニュースがありましたが、之は「未成年者の安楽死を認める場合、患者が肉体的苦痛を受けており、死期が近いことが条件。患者自身が安楽死について理解した上で判断し、親の同意を求める。判断には医師、精神科医の確認も必要とする」というものです(※2)。
此の問題については様々な御意見が夫々であろうかと思いますが、私としては生存可能性が最早ほぼゼロというふうに判断される場合、子供であれ「楽にさせてやりたい」と思うのは親の常だと思いますから、仮にそうした状況であれば安楽死というのも止むを得ないのではないかと思う方です。
但し、今日不可能なことであっても明日ひょっとしたら新薬がどこかの国で出来どうなるか分からないという医学の急速な進歩も事実としてあり、また同時にそれはあくまで可能性の問題で植物人間の状況を長期に亘って続けるのは如何なものかということも真であって、そういうところをどう判断するのかは非常に難しい問題です。
それはやはり最終的には親の判断であり、その病気に熟知した専門医の判断に拠るしかないのかもしれませんし、その中にあっては「植物人間になっている期間」や「子供の生命力と新薬開発の可能性」等々が様々考慮されるべきなのでしょうが、ただ人情としては「このままで生かしてやるのは・・・」と思うものです。
ペットの犬や猫においても「楽にさせてやりたい」という飼い主は多いと思いますし、またある程度の年代になってきたら「私は延命治療をしないで早く逝きたい」という遺言を書く人も割合多いぐらいですから、上述した私の考え方というのは何も自分の子供に限ったものではありません。

本ブログを読まれた皆様は、「安楽死」ということに関してどう考えておられますか?

参考
※1:2014年2月22日つなごう医療 中日メディカルサイト「尊厳死法制化、是か非か 法案提出動き再び
※2:2014年2月14日MSN産経ニュース『ベルギー、「子供の安楽死」も認める 世界初の年齢制限撤廃




 

(任意/公開)
(任意/非公開)



Copyright © SBI Holdings, inc. All rights reserved.