北尾吉孝日記

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東京新聞によれば、「NHKの籾井勝人(もみいかつと)会長が理事全員に辞表を提出させていた問題について、本紙が東証一部上場企業を中心に大手企業五十社に緊急アンケートしたところ、経営トップが役員らに辞表を出させていると回答した企業はゼロだった」とうことですが、アンケートなどするまでもなく「一般社会でよくあること」のはずがないのは言うまでもありません。
役員に辞表提出を求めるのは、結局「自分の思い通りに動かします」という意思表示かと思いますが、そもそも半強制的に受信料を徴収して行くNHKという「公」企業は、生きるか死ぬかの大勝負を掛けている民間企業とは全く違った存在です。
従ってNHKのような企業体であれば尚の事、なぜ今回のやり方が必要なのか私には全く理解出来ませんし、辞表提出により籾井氏が言うような「(辞表が)醸し出す緊張感」が公企業において良い意味で出るはずもないと思います。
先々月28日のブログにおいても「NHK会長の慰安婦発言」を批評しましたが、率直に申し上げるならば、次から次へとナンセンスな問題が出てくる籾井氏が会長職を辞するべきではと思います。否定的な話ではなく、籾井氏が立派な業績を民の世界で上げられた方だけに晩節を汚す結果にならなければと心配しているのです。
例えば3年前の日経新聞記事(1月26日)を見ると、NHKの会長選任における当時の問題、即ちNHK「経営委は昨年12月下旬、安西祐一郎・前慶応義塾長を最有力候補として就任を打診しながら、今月10日に一転して辞退を要請。15日に松本氏の就任決定にこぎ着けた」という話が書かれています。
此の時は安西氏が会長就任を「拒絶」したことで、取り巻く問題がさっと消えて行ったわけですが、籾井氏におかれても一刻も早く職を辞すという方が手っ取り早いのではないかと思います。
更に踏み込んで言うと、今回の問題はそういう方を公的な色彩が強いNHKの会長に選んだという選択の問題でありますから、籾井氏はぐずぐずと続けるのではなく早急に辞任した方が良いだろうと思います。籾井氏のような方(小生もそうですが)は民間企業で思うようにやられてこられてきた人ですから、自分の思うことが言えないポジションに留まるより気楽で良いのではと思います。




 

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