北尾吉孝日記

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先日、私は「多様性を重んじる社会の創造 – 窪田良の公式ブログ」をリツイートしましたが、アキュセラ社CEOの窪田さんは当該記事の中で「多様性とは、単にいろんな人種や社会的バックグラウンドを持ち合わせた人を集めればいいわけではない。一人ひとりが多様性を受け入れることができなければならないし、リーダーである私自身がそれをきちんと示すことができなければならない。お互いの多様性を認める協調性の有無、高いコミュニケーション能力、先入観を取り払うことができるかなど、コアな特性は皆が理解し共有していなければならない。我々はこれをコアコンピテンシーと呼んでいる。このコアを共通の価値観として持った上で多様性を確保することが大切だ」といった指摘を行っています。
昨年5月にも『今井眞一郎先生及び窪田良先生との食事会よりの雑感』というブログを書いたことがあり、昨日も偶々窪田さんと食事をしていたわけですが、「均一性を重んじていてはイノベーションを生むことはできない。これからの日本に必要なのは多様性を重んじる社会を創ることだと考えている」という窪田さんの御意見に私も全くの同感です。
此の世の中に、色々な人間がいて色々な発想があり、色々な考え方があり色々な経験をして、その中から独自の守破離の世界、即ち「守―指導者の教えを忠実に守り、聞き、模倣する段階」、「破―指導者の教えを守るだけでなく、自分の考えや工夫を模索し試みる段階」、「離―指導者から離れ自分自身の形を作る段階」に入り、その結果としてそこに進歩というものが生まれるのだと思います。
そして、その時最も重要なのが多様性というものであり、何の世界であっても画一的・均一的になってしまえば、そこに進歩というものは無くなるとすら思っていて、此の多様性というのはある意味人類社会にとって必要不可欠なものだと私は考えています。
窪田さんはまた上記記事で、「その分野で育ってきた専門性の高い人は、知らず知らずのうちに、その専門分野のルールとか既成概念とか培われた伝統で思考パターンが形成され、そこから飛び出すのが難しくなっていることが多い。ところが全く違う分野の人から見ると、専門家の発言が全く的外れに感じるなど、全く異なる視点から パラダイムを転換するような専門家では思いつけないことを提言できる可能性がある」という指摘もされていますが、特に科学技術の世界ではそういうことなのだろうと痛切に感じられ、「こうでなければいけない」ということを作らないようにして行くのが大事なのだろうと思います。
そういう意味で、インターディシプリナリー(interdisciplinary、学際的)な研究システム(多分野の専門知識や経験が必要な研究課題等に対して、様々な領域の学者や技術者が協力し合うシステム)の構築が極めて大切なのです。




 

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