北尾吉孝日記

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日経ビジネスオンラインに「ブレインストーミング…自由な雰囲気で、他を批判せずにアイデアを出し合い、最終的に一定の課題によりよい解決を得ようとする方法(以下、ブレスト)」に関する記事が先々月21日に載っており、その中で筆者はボブ・サットンとアンドリュー・ハーガドンという2人の経営学者の主張を紹介しています。
それは「そもそもブレストには組織の記憶力を高めたり、価値基準を共有したりする役割」があって、『ブレストは「その場でアイデアを出す」機能としては実は効率が悪いのですが、他方でブレストの場を超えて、企業全体での学習能力を高める効果がある』というものです。
また上記記事では、「ブレストと称して会議をしながら、同席した本部長に気兼ねして意見が出せず、結局本部長だけがしゃべり続ける、という場面」を失敗事例に挙げていますが、そういう「ブレスト」は論外としても、私はブレストそのものにノーと言う立場を持っているものではありません。
ブレストを通じて多方面から様々な意見が出、然も若い人も含めて色々な世代の色々な意見を共有しようというのであれば、それはそれで結構だと思いますし、やはり吸収出来ることがあるなら吸収したら良いでしょう。
そして、本当に素晴らしいと思う何らかの意見を吸収したらば、誰々がそう言っていたというだけで終わるのでなく、そこから仮説を立て正確なデータを用いて検証し、更には事業化して行くといった部分に結び付くようなことがあれば、それはそれで良いことではないでしょうか。
かと言って、ぱっと集まってぱっと皆で話してみたところで時間の無駄になることが殆どですから、やはり余っ程入念に事前準備された中での話し合い、意見の出し合いということが大事なのだと思います。
またそれと同時に、暗い話ばかりで明るい話が何も出てこなければ、良い知恵は浮かぶはずもなく、集まってはみたものの結局「会して議せず」で、何も良い意見が出ないまま終わってしまうことにもなりかねません。
また、ブレストの所謂「進行役」においては「恒心(常に定まったぶれない正しい心)」を保ち乱れることなく発光体たり続ける必要があるということで、全体の雰囲気に和と明るさを以て議事進行することが求められるのだと思います。
さらに、議してそれで終わりではなく何か建設的な方向に展開をせねばなりません。議したことは決し、決した事は行うということがなければならないのです。




 

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