北尾吉孝日記

「『孫子』と経営」

2014年9月10日 17:50
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今月に入って、株式会社KADOKAWA中経出版で書籍編集をされている方より、「勝ち戦の孫子に、人間味あふれる論語をベースにした内容をいまのビジネスマンに届けたいと思っています。(中略)ぜひ、北尾社長にオファーしたく連絡いたしました」とのメッセージを此のフェイスブック上で頂きました。
今回の『依頼のテーマは、「孫子」になりますが、ご執筆いただくことは可能でしょうか』と御話を受けたわけですが、『孫子』も長らく読んできて学びや共感得るところ多々ある書ですから、私にとって書けなくはないと思う書ではあるのは間違いありません。
例えば最近では、経営学者の伊丹敬之氏が『孫子に経営を読む』(日本経済新聞出版社)という本を御書きになられていますが、学者先生は兎も角『孫子』を経営の観点から書くということが出来る経営者は数少ないのではと思います。
自画自賛するわけではありませんが、私であれば此の15年に亘りトップとして自分自身で実践的経営を行ってきたその経験を踏まえながら、読者にとって何かしら得るものがある本を執筆できるような気がします。
本来『孫子』というのを書く人があるとしたら、やはり『孫子』に名注釈を付けた曹操(三国時代の武将、魏の始祖)のような、中国全土の統一制覇を目指して幾多の戦いで勝ち続け、正に実践の中で如何に『孫子』の兵法・哲学を活かしてきたかという人が書くべきものでありましょう。
6年程前『ネット銀行の現状について』というブログで私は、孫子が戦に当たって「勢い」を重要視していたということに触れた上で、住信SBIネット銀行株式会社(以下、住信SBIネット銀行)の事業展開に関し、今まで以上に猛スピードで一気呵成に遣り上げるべきとの認識を記しました。
先々月末に掲載した「アニュアルレポート2014」の「特集─SBIグループ15周年」にある「インターネット専業銀行:2014年3月期の業績比較」を見て頂ければ一目瞭然ですが、御蔭様で住信SBIネット銀行(07年9月創業)は預金残高・貸出残高・経常利益において結果オンラインバンクNO.1になっています。
また更に『孫子』はその戦略性も勿論ではありますが、部下の心理・敵の心理・顧客の心理といった人の心の掴み方を分析した教科書としても、昔から私は此の書を非常に評価しています。
私自身の経営の中には『論語』や『孟子』がベースとしてあり、そしてまた、事業戦略構築上では常に『孫子』や『戦国策』が、上記した人間心理を掴む上では常に『孫子』と『韓非子』等々から学んだことが息衝いているものと思っています。




 

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