北尾吉孝日記

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三菱財閥の創設者・岩崎弥太郎は「機会は魚群と同じだ。はまったからといって綱をつくろうとするのでは間に合わぬ」と言っていますが、之は勿論であります。「チャンスを逃す人と、そうでない人の違いはどこにあるのか」に関しては、プレジデントオンライン記事「転機を逃さず、好機を掴むには?」冒頭にも書かれています。筆者によれば、それは「ファンクションを理解しているかどうか(中略)。形に執着するかどうか。その差が転機において明暗を分ける」とのことです。好機にあって好機を認識できない人・勝機にあって勝機を認識できない人には、様々なタイプがありましょう。
好機を掴む上で大事な要素としては第一に、あらゆることに素直であるということが挙げられます。自分が素直であれば、自身を取り巻く森羅万象あらゆるものを吸収して行くことが出来ます。逆に自分が素直でなければ、様々な事柄が屈折して入ってきたりします。従って先ずは素直にそれを受け入れて消化し、それが好機か否かの吟味が出来得る状況でなければなりません。「好機なんか自分でつくるものだ」といった具合に「我関せず」という人は、素直に全てを受け入れている人との差が生じるのです。
第二に挙げられる大事な要素としては、常日頃から自分で求めている対象が明確にあり、そのタイミングを探し求め続けているということです。その人にとって好機かもしれないことが、他の人にとっては何ら好機に非ずというケースは多々あります。何故その人が直ぐにそれが好機だと分かるのかと言えば、それは常時はっきりした判断基準を持っているからです。「好機は、それが去ってしまうまで気づかれないものだ」とも言われますが、好機を逃さぬよう日頃そうしたスタンスを有しているかが一つ重要になるのです。
第三には、何事においても好奇心を持っていることです。例えば二つの事象があるとしますと、最初関係ないと思われるようなことが、角度を変えれば何らかの関係があることに気付いたりすることがあります。ですから、全てに好奇心を持ち受け入れて考えてみることが必要かと思います。
最後にもう一つ、通常全てにあっては好機か否か・勝機か否かと自分のために考えるもので、また夫々の人間がそうすべきものだと思います。上記記事では『「これは誰のためか」「何のためか」というファンクションを理解している人』が、「目的に合うチャンスが訪れたときに躊躇なく、いまの形を手放すことができ」ると書かれています。そうした言葉で表現できなくもないですが、少なくとも之は私の言とは少しニュアンスが異なると思います。確固たる主体性を有した自己を確立し、何が自分にとっての好機かと常に判断できねばなりません。そうでない人に、如何なる事柄が持ち込まれようとも・如何なる転機が訪れようとも、その人はそのタイミングで何ら反応し得ず見す見す、その好機を掴み損ねてしまうのです。




 

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