北尾吉孝日記

『日に新たに』

2016年11月9日 17:00
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株式会社経済界より『日に新たに』という本を上梓しました。明日10日より全国書店にて発売が開始されます。
本書は「北尾吉孝日記」を再構成したもので、2008年9月に上梓した第1巻『時局を洞察する』から数えて9巻目にあたります。
此の日記自体は、2007年4月12日よりツイッター的な形で執筆し始めており、内容も様々な分野に拡大しています。
今回は特に「人生」に対する洞察と共に、現代において重要性をより増している「人間学」「人物学」について、中国古典や東西の古典、歴史書から学んだ考えを中心に編集しています。
またタイトルは「日に新たに」としたわけですが、此の言葉は修己治人(しゅうこちじん)の学とされる『大学』から採ったものです。
『大学』の伝二章に「湯(とう)の盤(ばん)の銘に曰く、苟(まこと)に日に新たに、日日に新たに、また日に新たなり」とあります。
夏(か)の桀(けつ)王を滅ぼして殷王朝を創始した湯王は、洗面の器に上記言葉を刻み付け毎朝自戒したと言われています。
「新」という漢字の字義について触れたいと思いますが、此の字を分解すると「辛」「木」「斤(斧)」の三つから成っています。
従って「辛抱して木を斧で削り、有用なものを創り出す」というのが原義です。此の「新」の原義から、変化創造して行くという意味が出てくるのです。
考えてみれば、宇宙の本質は安岡正篤先生が言われているように「絶えざる創造変化活動であり、進行である」わけですから、前記の『大学』の言葉は「宇宙万物運行の原則であり、したがって人間世界を律する大原則」と言えましょう。
我々は此の「日に新たに」を肝に銘じ、昨日より今日、今日より明日と絶えず新たなる創造を繰り返し、常に自己革新を心掛け良き方向に進んで行かねばならないのです。本書が読者の皆様のこうした自己革新の一助になれば、幸甚の至りであります。




 

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