北尾吉孝日記

創業時の熱き夢

2007年5月21日 19:14

先日「創業時の熱き夢を語ってほしい」、というメッセージ何通かをいただきましたので書かせていただこうと思います。

ご存知の事かと思いますが、99年の4月孫さんから幾許かの資本金をいただいて(いただいた金額は10倍以上にしてソフトバンクに、孫さんにお返ししました)、ファイナンス事業をインターネットでやろうということでこのグループを作りました。

99年の4月というのは、まだまだインターネットの世界が日本において十分に進展を見せていない状況でした。
そして、2000年にアメリカでインターネットバブルの崩壊が起こり、日本のインターネットの会社(インターネットの会社と呼べるものも極めて少ない状況だったのですが)も大きな痛手を被ったのです。
今から考えると本当に厳しい時期でしたね(笑)

そういった厳しい時期に僕は三つの確信を持ち、それだけを信じて挑戦をしたのです。
この三つの確信、それはインターネットの日本における将来性、それも10年20年という長期的な視野ではなく特に日本においては数年内に非常に大きく伸びるだろうという確信と、インターネットと金融の親和性についての確信、そして最後の一つが企業生態系という複雑系の科学から考え出したこの組織体が正しいという確信です。
今振り返ってみても、この三つの確信に関して僕は一点の曇りもありませんでした。
それは完全に僕の信念として、絶対に正しいと何事も疑わなかったのです。
インターネットバブルが崩壊し、ドットコム企業なんてもう終わりだと言われても全く疑いませんでした。

そして僕を支えてくれたもの、これも三つありました。
一つは僕の信念、もう一つは8年前ということもあって年齢的にも体力・知力ともに非常に充実していたということです。
したがって信念を貫き通す体力も知力もあったのです。
もっとも、知力に関しては当時から現在までの8年間の勉強と経験の分だけ、今の方が勝っているかもしれませんね(笑)
そして最後の一つは僕を信じて、僕と同じ志を持って同じ道を歩んでくれた仲間たち、僕は彼らを「同志たち」と呼んでいるのですが、彼らの存在です。

この同志たちには、会社の中枢部にいて今も僕を支えてくれる人間や、あるいはすでに会社を卒業した人間もいます。
しかし、元々勤めていた会社を辞めて「志」のためにその力を発揮してくれた同志たちとの結び付きは、今でも強いものであると思います。
そのような強い同志的結合も今日の成功をもたらした大きな要因なのです。

今、僕は第二の創業期として従業員に激を飛ばして大きな挑戦に挑んでいますが、この挑戦の一つが金融生態系の完成、すなわち銀行・損保・生保の開業です。

そしてもう一つの大きな挑戦は日本の産業のクリエイターから世界の産業のクリエイターになることです。
世界への進出、とりわけ中国、タイ、インド、そしてマレーシアといった国々へ進出し、SBIグループ全体の収益の3分の1を海外からあげることが目標です。

そして三つめですが、SBI証券とSBIイー・トレード証券を合併し、ネット証券での戦いを終えて日本における証券界の雄を目指す時が来たのです。

随分長くなりましたが(笑)、
僕は創業時と変わらぬ熱意をもって、今日も挑んでいこうと思っているのです。




 

コメントに対する回答②

2007年5月17日 15:05

『SBIロボの渡部さんのプレゼンが動画配信されていない』
これはSBIグループの今後の戦略の根幹になる部分も含まれておりますので、敢えて配信しないようにしております。
本音を言いますと皆様方にも見ていただきたい気持ちはあります。
しかし、今回に関しては敢えて配信しなかったことをご理解いただきたいと思います。

『北尾さんは雑誌や講演に出すぎではないか、本を書きすぎではないか。そんなヒマがあったら経営してください。』
というメッセージがきておりました(笑)
僕は会社にいる間には、もちろん読書も本の執筆もしません。
その分、僕は一日の睡眠時間を4時間と決めていますので、
平日は仕事が終わってから、又は週末に読書や執筆活動をしているのです。
私の書物に対する印税についての話もでていますが、この今までの8冊の本において僕の書物に関する印税はすべて会社(SBIホールディングス)が受け取るということになっており、僕個人としては一銭も受け取っておりません。
今後も私がSBIホールディングスにいる限り、私自身としては印税を一銭も受け取るつもりはありません。

しかし、僕が執筆することにはもう一つ経営と関係のある理由があるのです。
今でこそ新入社員を入れておりますが、それまでは全てSBIグループとは異なる文化で育った中途採用の人達が入っていたのです。

僕はこうした中途採用の人達に、SBIグループの独自の企業文化を理解してもらうのに一番早い方法として僕の本を読んでもらうことにしたのです。
だから僕はいくつかの本の冒頭に
「一番読んでもらいたいのは当社の役職員です」
と書いているのです。

また、これまでこれらの本を読んで「この会社で働きたい」と思って入ってくれた社員もたくさんいるように、人材獲得と言う点でも執筆活動は役に立ってきたと思います。

さらに、今後は銀行や保険など消費者と直結した事業が増えていきますが、これらの本は役に立ってくれるのではないかと思います。
現に、先日致知出版より出させていただきました「何のために働くのか」はお陰様で8万部も売り上げたと聞いておりますし、
これによってSBIグループをより知ってもらうことが出来たのではないでしょうか。

また、僕の本は韓国語で4冊、中国語で4冊、そして英語でも1冊訳されて出版されており、海外でSBIグループを知ってもらうことに大きく役立っています。
先日天津に行った時に、僕の本を読んでくれている方がいらっしゃって、僕のこともSBIグループのことも知っていてくれたのです。

このように今後海外へと事業を拡大していく上で、外国語に訳された本は重要な役割を果たしてくれるのです。




 

コメントに対する回答①

2007年5月17日 15:03

『「連中」という表現について』
連中という表現について言葉として良くないに思われている人がいるようですが、連中というのは決して悪い意味を持つ言葉ではないと私は理解しています。
日本古来の連中の意味、中国での連中の原義を調べてもらえればそのことはご理解いただけると思います。
コメントにもありましたが、歌舞伎では現在でも「連中」という言葉を使います。
しかし、現在そういった知識が薄れ「連中」が揶揄するような意味で用いられることが多いのであれば、今後は連中という言葉を使わないようにしようと思います。

『イーホームズとIRIについて』
「業績的には、いいことしか言わないのではなく、いいことしかなかった」
という発言について、「業績的に」ということを書いているのですが、イーホームズやIRIについて言及するコメントがありました。
「いいことしかなかった」と書きましたが、僕は業績のことしか書いておりませんので、ご理解いただければと思います。

しかし、折角ですのでイーホームズとIRIについて少々述べたいと思います。
イーホームズとIRIに投資をしようと決めたことについて、今から考えてみても僕はマイナスではなかったと思います。
まず、どちらについても実損が全くなかったことはご存知かと思います。
イーホームズについては当然国交省による免許の取消しの可能性を考慮したうえで、その場合には全ての契約が白紙に戻るようにしておりました。
そしてIRIの場合も同様に何かあれば全て白紙に戻るような契約にしていたのです。

さらにイーホームズの投資の件があったからこそ、SBIアーキクオリティという会社をつくることができたのです。
SBIアーキクオリティはイーホームズにかつて在籍していた19名を受け入れてつくった会社ですが、将来の事業として考えているホームエクイティローンやリバースモーゲージに様々な形で活用できると考えています。
この19名のうち、15名は1級建築士の資格を持っていますし、また他の資格も持っている人も大勢います。
そういう意味では僕は何一つ、間違いではなかったと考えているのです。

次にIRIについてですが、
僕自身もIRI の子会社であるIXIの事業を見て、どうして伸びるのかと疑問を持っていました。
しかし、IXIについて監査法人は過去においてもまったく問題がないとしておりましたし、買収時点において監査法人トーマツにチェックしてもらいました が、問題なしという回答が来ました。しかし、こちらで単独で調べておりましたところ、次の決算発表で問題が起こる可能性があると感じ、正式な経営統合は IXIの決算発表が終わってからということで合意していたのです。ただ僕自身は最初からIXIという会社はIRIグループの中でもSBIグループには必要 ないと考えておりましたし、もうIRIとIXIとは完全に分断されております。
そういう意味ではSBIグループが将来的にIRIグループと提携関係を持つということは、白紙に戻したといえ全面的に捨てたわけではないと言えます。
そして今後上場維持されるかどうかということを見ながら、慎重に考えていくということでいきたいと思います。
したがって、僕としては基本的にこの件についても間違いだったとは思っていないということです。




 


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