北尾吉孝日記

人生について

2007年10月10日 12:01

私も齢56歳になりますが、私くらいの年齢になりますと親類縁者で葬式が次々とあります。
平均寿命が延びたためだと思いますが、ちょうど私くらいの年齢になるとそういうことが増えてくるようです。

葬式が終わりますと、皆でご飯を食べながらお話をします。
その故人について語り合うのです。
そうした席ではその人がどういう社会的地位を得たか、どういう名誉を得たか、どれだけ財産を築いたかといったことは一切話題にもなりません。

「あの人はやさしい人だったね。」
「あの人はよく気がつく人だったね。」

こういうことが話題となります。つまり故人の人となり。
更に言いますと、その故人の内面であり、心であり、精神。
それが唯一の話題となるのです。

このような場面に出会い、これが「人生とは何か」という問いに対する答えを考えるヒントなのかもしれないとふと思いました。




 

成功の三要素

2007年10月9日 15:40

昔から成功の三要素と言われているもの、それが天の時、地の利、人の和です。
皆様も聞いたことがあるかと思いますが、この言葉の原点は孟子にあります。
孟子は「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」という言葉を残しましたが、この言葉を多くの人が使っているうちに、いつの間にかこれを成功の三要素と言うようになったわけです。

この三要素について実際に考えてみますと、天の時というのはタイミングのことです。
英語でも“Timing is everything.”ということをよく言われますが、以前IRIと経営統合を発表した時のことです。
発表後、実際に経営統合の調印をする前にIXIの問題が浮上してきたために、この経営統合については白紙ということにしました。
結局SBIグループにとっては事なきを得ましたが、この件はタイミングが少しずれていたらSBIにとって大変なことになっていたかもしれません。

天の時、これはこの会社の運気あるいはその経営者の運気に深く関わっているものだと思います。

地の利、これは今で言うところの事業領域や事業ポートフォリオだと思います。
つまり、事業戦略と深く関わっているのです。
どのような事業分野に進出するか、どのような事業ポートフォリオをどの程度のウェイトで組むのか、こういった事業戦略の問題と関わるのが地の利だと思います。

そして、人の和。
これは現代企業に照らし合わせて考えますと、組織力と言い換えても良いと思います。
私はこの8年の間に、このSBIグループをゼロからここまで立ち上げましたが、その成功の秘訣を聞かれると、一つは企業生態系という考え方によって作った組織体だと答えています。
この組織体系が今日の我がグループの成功に大きな役割を果たしていると思うのです。
そして、今後もグループ間でのシナジーが働いていき、組織体はもっと強くなっていくと思います。

これらの三要素を得てSBIグループはまさに飛躍の時を迎えています。
この事をしっかりと胸に刻みつつ、SBIグループが今後益々発展し、より社会に貢献できるよう尽力していく所存です。




 

就職活動について

2007年10月4日 16:51

先日まで、夏休み期間ということでSBIにもインターンの学生さんが来ておりました。
その中には来年から就職活動を始めるという方もいましたが、就職というのは人生における大きな分岐点でもありますので、就職活動では「企業」をしっかりと見ていただきたいと思います。

昔から企業30年説というものがありますが、創業して、成長して、ある局面で停滞し、そして衰退します。
30年の間にそういう経路をたどる企業は結構あります。
しかし最近はその周期が早まっていて、特にインターネット関連の会社を見ていると、企業10年説とも思えるような周期で盛衰しているところもあります。
何故、企業には盛衰があるのでしょうか。
世の中は常に進化しているということを十分に掴むことができず、旧態依然としている企業は衰退していかざるを得ません。
これは、どちらかと言うと外的理由による衰退です。
もう1つの理由は内的理由で、大企業病のように組織が大きくなったことによって本来外に発するエネルギーが内に向いてしまい、派閥争いのような状況から内的崩壊をたどっていくケースがあります。

内的要因については外からは見え難いものですが、外的な部分を詳しく見てみますと、近年は環境の変化が早く、環境の変化についての洞察力というものを常に持っておかなければならないと思います。
僕が就職するころ、銀行が破綻するなんて誰も考えませんでした。
ところが、日債銀、長銀が潰れ、大手の都市銀行もメガバンクとして合併しなければ潰れるという状況になったのです。
これは僕が1974年に就職してから30年以内に起こったことですが、時代や環境の変化とはまさにこういう事なのだと思います。
たとえ誰もが知っているような大企業に就職したとしても、それほどの企業ですら将来なくなるかもしれないのです。
最初に就職した企業は一番長く働く可能性も高いので、学生さん達はこれから働く30年間伸び続けられるような企業を見つける必要があります。
30年間伸び続けられるような企業とは、成功体験に胡坐をかくことなく、いつも世の中の変化に対応しながら、自己変革そして自己進化までできるような企業だと思います。
そういう会社に就職し、思い切り働き、精一杯成果を上げ、そして会社と共に自分自身も成長していってもらいたいと思います。




 


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