北尾吉孝日記

コメントに対する回答①

2007年5月17日 15:03

『「連中」という表現について』
連中という表現について言葉として良くないに思われている人がいるようですが、連中というのは決して悪い意味を持つ言葉ではないと私は理解しています。
日本古来の連中の意味、中国での連中の原義を調べてもらえればそのことはご理解いただけると思います。
コメントにもありましたが、歌舞伎では現在でも「連中」という言葉を使います。
しかし、現在そういった知識が薄れ「連中」が揶揄するような意味で用いられることが多いのであれば、今後は連中という言葉を使わないようにしようと思います。

『イーホームズとIRIについて』
「業績的には、いいことしか言わないのではなく、いいことしかなかった」
という発言について、「業績的に」ということを書いているのですが、イーホームズやIRIについて言及するコメントがありました。
「いいことしかなかった」と書きましたが、僕は業績のことしか書いておりませんので、ご理解いただければと思います。

しかし、折角ですのでイーホームズとIRIについて少々述べたいと思います。
イーホームズとIRIに投資をしようと決めたことについて、今から考えてみても僕はマイナスではなかったと思います。
まず、どちらについても実損が全くなかったことはご存知かと思います。
イーホームズについては当然国交省による免許の取消しの可能性を考慮したうえで、その場合には全ての契約が白紙に戻るようにしておりました。
そしてIRIの場合も同様に何かあれば全て白紙に戻るような契約にしていたのです。

さらにイーホームズの投資の件があったからこそ、SBIアーキクオリティという会社をつくることができたのです。
SBIアーキクオリティはイーホームズにかつて在籍していた19名を受け入れてつくった会社ですが、将来の事業として考えているホームエクイティローンやリバースモーゲージに様々な形で活用できると考えています。
この19名のうち、15名は1級建築士の資格を持っていますし、また他の資格も持っている人も大勢います。
そういう意味では僕は何一つ、間違いではなかったと考えているのです。

次にIRIについてですが、
僕自身もIRI の子会社であるIXIの事業を見て、どうして伸びるのかと疑問を持っていました。
しかし、IXIについて監査法人は過去においてもまったく問題がないとしておりましたし、買収時点において監査法人トーマツにチェックしてもらいました が、問題なしという回答が来ました。しかし、こちらで単独で調べておりましたところ、次の決算発表で問題が起こる可能性があると感じ、正式な経営統合は IXIの決算発表が終わってからということで合意していたのです。ただ僕自身は最初からIXIという会社はIRIグループの中でもSBIグループには必要 ないと考えておりましたし、もうIRIとIXIとは完全に分断されております。
そういう意味ではSBIグループが将来的にIRIグループと提携関係を持つということは、白紙に戻したといえ全面的に捨てたわけではないと言えます。
そして今後上場維持されるかどうかということを見ながら、慎重に考えていくということでいきたいと思います。
したがって、僕としては基本的にこの件についても間違いだったとは思っていないということです。




 

業績のトレンド

2007年5月10日 11:11

僕が株を見る上でいつも大事に思うことは、業績のトレンドです。
トレンドとしてどうか、ということを必ず見るのです。
一時的な理由で収益が増大したり一時的な理由で収益が減少したりすることはよくあることですが、トレンドとして売上が伸びているかどうか、あるいはそういった一時的な理由を捨象して、実質的な要因だけを見てトレンドとして収益が伸びているかどうかを見極める、そういう方法でチェックや分析をしなければいけないと思っています。

例えば、何かの会社を買収する際ですが、僕はいつも会社の業績と実質利益がどうなっているか、それがトレンドとしてどうなっているか、そして今後どうなっていくのか、そういう目で会社を見るのです。
このような視点で見れば、このSBIグループのような業態の企業は四半期ごとのトレンドを見てもあまり意味がないと思います。
というのもベンチャーキャピタルは、どの四半期に保有株を売るのかによってキャピタルゲインが大きく発生したり、場合によってはロスが発生するからなのです。
そして、どの期で保有株を売るかということによってベンチャーキャピタルは、他の製品を売る場合と違って非常に大きな変動が該当の期によってあるもので、ずっと変わらずに伸びていくものではないのです。

他方、例えばSBIイー・トレード証券の場合は、トレンドとしてマーケットが回復してきたと思われるときには、明らかに収益的にも伸びていることがわかります。
そして売買高もトレンドとして伸びていると、これはもうマーケットの回復傾向がそして業績の回復がもう見えてきたな、という判断が出来るのです。
あるいはファイナンシャル・サービス事業のように、イー・コマース市場が日々進展していく中で毎日毎日伸びていく、という事業もある。

それぞれ事業の特性によってそのトレンドの見方もまた違ってきますね。
そういう中で事業の特性を踏まえた上で、業績のトレンドが総じて伸びている会社は遅かれ早かれ必ず株価がついてくるものだと僕は思っているのです。




 

決算を終えて

2007年5月9日 13:11

先日無事に決算発表を終えましたが、「北尾さんは決算の発表のときに、いつもいいことしか言わない」というような発言が掲示板に出ていると聞きました。
僕はヤフー掲示板は時間の無駄なので見ないのです(笑)

「業績的には、いいことしか言わないのではなく、いいことしかなかった」というのが実際のところです。
この3年間振り返って、通期の決算3年分を見てください。大変な伸び率で推移してきたでしょう。前期の純利益が1%しか伸びてないと言われる方もおられるかもしれませんが、みなし売却益(特別利益)を控除した当期純利益は前期457億円、前々期205億円であり、実質は123%の増加です。
だからこの3年間業績的にはひとつも悪いことがなかったと言えるのです。
アセットマネジメント事業、ブローカレッジ・インベストメント事業、そしてファイナンシャル・サービス事業、これらの事業が猛烈に伸びてきたのがこの3年間なのです。
したがって、悪いことを何か隠しているように思われると非常に困ってしまうのです。

もっともこの3年間悪いことがなかったから、これからも悪いことがないということではありません。
もし悪いことがあったら、僕は当然のこととして正直に申し上げるということです。

僕は、業績をどう中長期的に上げていくか、そこに最大の関心を持っています。
そして、それこそが経営者の最大の責務だと思っています。
その一方で「株価が上がらないことをマーケットのせいにした」と言っている方もいらっしゃるようですが、これも実際問題として、新興市場の銘柄がずっと売られていたということは、新興三市場マーケットの指数の動きを見れば一目瞭然です。

ライブドアショック以降様々なことがあり、新興市場がそれらの影響をまともに受けたということもあって、現状の株価は残念ながら致し方ないと思います。
SBIは、特にベンチャーキャピタルとして新興市場に深い関わりを持っているので、業績が影響するのではないかという読みが市場で出てくるのは当然でしょう。
それが株価の抑えになったのは明らかでしょう。
また、子会社のSBIイー・トレード証券にしても新興の株があまり売買されず、人気がつかないということになれば、業績に影響が出るということがあるかもしれない。
そういうことを心配する動きが、株を売るということにもつながったのだろうと思います。

でも、中長期的な事業戦略は万全であると思っています。
必ず結果がついてきます。




 


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