北尾吉孝日記

Webの未来像と金融

2007年4月24日 18:16

これはSBIグループの最大のテーマでもあると思います。
どのような時代が訪れるのかと言いますと、
たとえばイー・トレードの世界で言えばコミッションを武器に勝ち進む時代は終わった、
ということなのです。
ネット社会の中で、どうネットによってお客さんを広げるか、ネットによって囲い込むか、これからの時代はこれが最大の武器になるのです。

ですからロングテール理論で言えば、長く太くする、それを全部インターネットによって実現していく、これがSBIグループのこれからの戦略となります。
もちろん、いい商品をどんどん開発して提供していこうという従来の戦略もあります。
しかし、「SBIグループはネット企業である」という自覚をもってやっていかなければならないと僕は思うのです。

だから去年の新卒に書かせた35回の課題のうち、大半のテーマがネットに関わるものでしたし、今年の新人もネットに関しては相当鍛えていくつもりです(笑)

今年の新人に「いつからパソコン使ってる?」と聞いたら「中学生からです。」と返事されました。
僕なんかがパソコン使い出したのはソフトバンクに来てからです(笑)
若い人達は僕とは全然違う観点を持っていますし、だからこそ若い人達から教えてもらうのに丁度良かったのだと思います。

現代人はネットがなかったら生活できません。
情報を得るにしても、本ではなくほとんどがネットなのです。
Fast社の検索エンジンもそうですが、優れた技術がどんどん開発されているわけですよね。ですからSBIグループも「自分たちは金融の会社だ」と思っていると、いつの間にかやられてしまうと思います。
その敵は今まで金融界にいなかった人達、たとえばGoogleですとか、そういう人達にやられてしまうことが有り得るのです。

だから僕は仮想敵国が金融の世界にいるとは思っていません。
もし金融の世界にいたとしても、まだまだマイナーな人達かもしれないのです。




 

外債や外貨投資について

2007年4月24日 17:25

外債や外貨投資がポピュラーになってきましたが、こうしたものはもっとロングタームでの投資を考えてもおもしろいと思います。
前に僕が「人物をつくる」という本で書いた、非常に早いタイミングでのユーロに関する考察があります。
ユーロがドルと並ぶ基軸通貨になっていきますよ、という話が書いてあるのです。
だからそのとき信じてユーロ買った人は随分儲かっているはずですね(笑)
今回はその話を紹介したいと思います。

~~~ 人物をつくる(172P~)より ~~~
3つ目は、これが最大の理由だと思うのですが、ドルのシングル基軸通貨という体制が、そろそろ終焉を告げつつあるのではないかということです。昨今のユーロの状況を見ていると、ユーロがまさに第二の基軸通貨として誕生してくる気配を感じます。もう「パックス・アメリカーナ」(米国支配による世界秩序)の時代は、終わりに近づいてきたのではないかと思います。
従って、今度、英国がユーロに加盟するかどうかが重要です。いま、ポンドは安くなっています。ユーロに加盟すればポンドが割安に評価されるということで、下がっているわけです。逆にデンマークのクローネは強くなっています。
経済統合の完成したヨーロッパが大変な力を持った地域になることは、間違いがないと思います。
マルクスではありませんが、経済構造というのは最も下部構造にあり、その上に政治などのいろいろなものが積みあがっていくわけですから、経済統合がなされる意味というのは、通貨にも大きな影響を与えると思います。
一方アメリカは、大変な借金国です。
本来ならば、アメリカに次ぐ第二の経済大国としての日本が、その地位に代わらなければならないのに、第三の基軸通貨としての役割さえも担えないような状況です。
今申し上げたような三つの理由で、アメリカを中心とした世界経済の枠組みが、大きく変わる可能性が出てきたと思います。
こうした大きな流れを的確につかんで、ぜひビジネスに活かしていただきたいと思います。 2002年7月
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

言った通りに5年前にユーロのソブリンを徹底的に買い、じーっと5年間辛抱する。
そうすれば為替だけでも大儲けが出来る。
そういうものなんです(笑)




 

デイトレードは難しい??

2007年4月23日 9:09

今まで書いてきたように、僕は相場を見るときは、ベースにマクロ、セミマクロの自分なりの分析を踏まえ、そしてその時の相場の状況つまり大型株が動くようなエネルギーがあるのかとか、新興市場のセンティメントがどうかということや、テクニカル分析なども参考にしています。
そして基本的に投資は最低でも3ヶ月以上持つというスタンスです。

その一方で、デイトレーダーと呼ばれる相場のアヤをとる人達がいます。
毎日上がったり下がったりする株価と出来高の推移だけ見て、
相場のアヤを取ることによって利益を出していこうとする人達です。

取引ですから色々な方法があっていいと思いますし、何も悪いとも思わないけど、
僕にとってはデイトレードの方がずっと難しい(笑)
じっと寝かして1~3年じっと持っておく、その方が僕は儲かると思っています。
ファンダメンタルズなんて全く無関心で出来高の推移量だけで儲けようという方が余っ程僕には難しいです。

僕のアドバイスは、どちらかと言うとそういうデイトレーディングのためのアドバイスではありません。
これからも長期~中長期投資のためのアドバイス、それもファンダメンタルズリサーチでマクロ経済から入っていくような、アドバイスというより僕の個人的な意見を書いていこうと思います。

1~3年の投資と聞くと「そんな長期的な話を言われても・・・」、
と思う人もいるかも知れません。
しかし、それを長期と言うかは人によって異なると思います。
20年~30年にならないと長期とは言わない人もいますし、1年でも長期という人もいます。
僕自身は現在のような変化の激しい時代では3年というのは長期的な話だと思います。
従って僕のスタンスでは3ヶ月~6ヶ月は短期、6ヶ月~2年くらいは中期、それを超えると長期と考えています。




 


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