北尾吉孝日記

デイトレードは難しい??

2007年4月23日 9:09

今まで書いてきたように、僕は相場を見るときは、ベースにマクロ、セミマクロの自分なりの分析を踏まえ、そしてその時の相場の状況つまり大型株が動くようなエネルギーがあるのかとか、新興市場のセンティメントがどうかということや、テクニカル分析なども参考にしています。
そして基本的に投資は最低でも3ヶ月以上持つというスタンスです。

その一方で、デイトレーダーと呼ばれる相場のアヤをとる人達がいます。
毎日上がったり下がったりする株価と出来高の推移だけ見て、
相場のアヤを取ることによって利益を出していこうとする人達です。

取引ですから色々な方法があっていいと思いますし、何も悪いとも思わないけど、
僕にとってはデイトレードの方がずっと難しい(笑)
じっと寝かして1~3年じっと持っておく、その方が僕は儲かると思っています。
ファンダメンタルズなんて全く無関心で出来高の推移量だけで儲けようという方が余っ程僕には難しいです。

僕のアドバイスは、どちらかと言うとそういうデイトレーディングのためのアドバイスではありません。
これからも長期~中長期投資のためのアドバイス、それもファンダメンタルズリサーチでマクロ経済から入っていくような、アドバイスというより僕の個人的な意見を書いていこうと思います。

1~3年の投資と聞くと「そんな長期的な話を言われても・・・」、
と思う人もいるかも知れません。
しかし、それを長期と言うかは人によって異なると思います。
20年~30年にならないと長期とは言わない人もいますし、1年でも長期という人もいます。
僕自身は現在のような変化の激しい時代では3年というのは長期的な話だと思います。
従って僕のスタンスでは3ヶ月~6ヶ月は短期、6ヶ月~2年くらいは中期、それを超えると長期と考えています。




 

基本の重要性

2007年4月19日 9:40

僕も慶應での経済の勉強に加えてケンブリッジでも経済をやってきました。
そういう意味ではずいぶん長く勉強して来たのですね。
僕の基本というものは何でもそうですけど、そういうベーシックなことにあるのです。

僕は経済を見る場合、常に学問的成果というものが頭の中にベースとしてあって、それに照らし合わせて現実の経済を見るのです。
ビジネスの構築でも全部そうですけど、組織を作るといっても企業生態系に関する複雑系の科学というものがベースにあり、それがインターネット時代に最も組織優位性を発揮できそうな理論的支柱になると思い、企業生態系という形でグループを作っていこうと考えたのです。

僕は企業経営において常にベースにそれなりの学問的成果を踏まえて、それを自分なりに消化して、それをさらに実用のレベルに持っていくということを心掛けているのです。
経済を見る目も同様に、そういうベースがないとやっぱり駄目だと思うのです。
ただ勘だけの世界と新聞記事だけの世界で行く、それでは駄目です。
だからベースとなる勉強をした上で、尚且つ現実世界のことを良く見る目を養う
ことが必要です。

実際の世界を見ないと今度は机上の空論の世界になってしまう、学者のように。
学者が言うことは相場の世界ではなかなか当たらないという話になるわけです。
例えば、ケインズが一時的には成功したとは言え、他の有名な経済学者と同様に最終的には株式投資に失敗しています。
だから僕の場合は学問と実社会での経験を踏まえて自分なりの見方をというものを養ってきた。その結果として確度の高い実績を残してきたのです。

別に自慢するわけでは決してないですが、
結果論としてそういうことになってきたのです(笑)




 

私の私たる所以

2007年4月13日 19:52

僕がマクロ、セミマクロからマーケットを分析していくようになった理由としては、
英国のケンブリッジに留学した後、日本に戻って海外投資顧問室というところに配属になった、ということがあります。
これはどういう部署かと言うと、
海外の機関投資家たちにいわゆる日本株のファンダメンタルズ分析をした英文のレポートを書き、日本株の投資判断を提供し株式の商売をしてもらうようにする部署だったのです。

そういうベースがあって今度はニューヨークに行ったのです。
そこで思ったことなのですがアメリカという国は思ったよりインターナショナルじゃない。
意外と思う人がいるかもしれないけど、
アメリカにはあらゆる産業、あらゆる会社が日本の何倍もの数上場しており、
投資先はいくらでもあるのです。
そんな中わざわざ為替のリスクをとって、よくわからない日本の会社に投資しようとする投資家はいなかったのです。
日本に投資するとするならば、いわゆるADR銘柄、アメリカの預託証券を発行している企業、例えばソニーとかそういう企業に限られている、このようなアメリカで買える株を買っていたわけです。
実際ソニーをアメリカの会社と思っていた人も結構いました(笑)
しかし、そんなことやっていても儲かりませんよと、機関投資家達にそう話したのです。
当時は円高で輸出関連株がダメだったということで「売り」を推奨することでしか利益が出なかったわけですから、日本株を如何に海外の機関投資家に買ってもらうか、そういうことを海外でやってきたのです。

僕の言った通りに株価が動くから、僕は海外の機関投資家たちに随分かわいがられた記憶がありますが(笑)、このようにして僕のマーケット分析というものが確立されていったのです。




 


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