北尾吉孝日記

コメントに対する回答②

2007年5月17日 15:05

『SBIロボの渡部さんのプレゼンが動画配信されていない』
これはSBIグループの今後の戦略の根幹になる部分も含まれておりますので、敢えて配信しないようにしております。
本音を言いますと皆様方にも見ていただきたい気持ちはあります。
しかし、今回に関しては敢えて配信しなかったことをご理解いただきたいと思います。

『北尾さんは雑誌や講演に出すぎではないか、本を書きすぎではないか。そんなヒマがあったら経営してください。』
というメッセージがきておりました(笑)
僕は会社にいる間には、もちろん読書も本の執筆もしません。
その分、僕は一日の睡眠時間を4時間と決めていますので、
平日は仕事が終わってから、又は週末に読書や執筆活動をしているのです。
私の書物に対する印税についての話もでていますが、この今までの8冊の本において僕の書物に関する印税はすべて会社(SBIホールディングス)が受け取るということになっており、僕個人としては一銭も受け取っておりません。
今後も私がSBIホールディングスにいる限り、私自身としては印税を一銭も受け取るつもりはありません。

しかし、僕が執筆することにはもう一つ経営と関係のある理由があるのです。
今でこそ新入社員を入れておりますが、それまでは全てSBIグループとは異なる文化で育った中途採用の人達が入っていたのです。

僕はこうした中途採用の人達に、SBIグループの独自の企業文化を理解してもらうのに一番早い方法として僕の本を読んでもらうことにしたのです。
だから僕はいくつかの本の冒頭に
「一番読んでもらいたいのは当社の役職員です」
と書いているのです。

また、これまでこれらの本を読んで「この会社で働きたい」と思って入ってくれた社員もたくさんいるように、人材獲得と言う点でも執筆活動は役に立ってきたと思います。

さらに、今後は銀行や保険など消費者と直結した事業が増えていきますが、これらの本は役に立ってくれるのではないかと思います。
現に、先日致知出版より出させていただきました「何のために働くのか」はお陰様で8万部も売り上げたと聞いておりますし、
これによってSBIグループをより知ってもらうことが出来たのではないでしょうか。

また、僕の本は韓国語で4冊、中国語で4冊、そして英語でも1冊訳されて出版されており、海外でSBIグループを知ってもらうことに大きく役立っています。
先日天津に行った時に、僕の本を読んでくれている方がいらっしゃって、僕のこともSBIグループのことも知っていてくれたのです。

このように今後海外へと事業を拡大していく上で、外国語に訳された本は重要な役割を果たしてくれるのです。




 

コメントに対する回答①

2007年5月17日 15:03

『「連中」という表現について』
連中という表現について言葉として良くないに思われている人がいるようですが、連中というのは決して悪い意味を持つ言葉ではないと私は理解しています。
日本古来の連中の意味、中国での連中の原義を調べてもらえればそのことはご理解いただけると思います。
コメントにもありましたが、歌舞伎では現在でも「連中」という言葉を使います。
しかし、現在そういった知識が薄れ「連中」が揶揄するような意味で用いられることが多いのであれば、今後は連中という言葉を使わないようにしようと思います。

『イーホームズとIRIについて』
「業績的には、いいことしか言わないのではなく、いいことしかなかった」
という発言について、「業績的に」ということを書いているのですが、イーホームズやIRIについて言及するコメントがありました。
「いいことしかなかった」と書きましたが、僕は業績のことしか書いておりませんので、ご理解いただければと思います。

しかし、折角ですのでイーホームズとIRIについて少々述べたいと思います。
イーホームズとIRIに投資をしようと決めたことについて、今から考えてみても僕はマイナスではなかったと思います。
まず、どちらについても実損が全くなかったことはご存知かと思います。
イーホームズについては当然国交省による免許の取消しの可能性を考慮したうえで、その場合には全ての契約が白紙に戻るようにしておりました。
そしてIRIの場合も同様に何かあれば全て白紙に戻るような契約にしていたのです。

さらにイーホームズの投資の件があったからこそ、SBIアーキクオリティという会社をつくることができたのです。
SBIアーキクオリティはイーホームズにかつて在籍していた19名を受け入れてつくった会社ですが、将来の事業として考えているホームエクイティローンやリバースモーゲージに様々な形で活用できると考えています。
この19名のうち、15名は1級建築士の資格を持っていますし、また他の資格も持っている人も大勢います。
そういう意味では僕は何一つ、間違いではなかったと考えているのです。

次にIRIについてですが、
僕自身もIRI の子会社であるIXIの事業を見て、どうして伸びるのかと疑問を持っていました。
しかし、IXIについて監査法人は過去においてもまったく問題がないとしておりましたし、買収時点において監査法人トーマツにチェックしてもらいました が、問題なしという回答が来ました。しかし、こちらで単独で調べておりましたところ、次の決算発表で問題が起こる可能性があると感じ、正式な経営統合は IXIの決算発表が終わってからということで合意していたのです。ただ僕自身は最初からIXIという会社はIRIグループの中でもSBIグループには必要 ないと考えておりましたし、もうIRIとIXIとは完全に分断されております。
そういう意味ではSBIグループが将来的にIRIグループと提携関係を持つということは、白紙に戻したといえ全面的に捨てたわけではないと言えます。
そして今後上場維持されるかどうかということを見ながら、慎重に考えていくということでいきたいと思います。
したがって、僕としては基本的にこの件についても間違いだったとは思っていないということです。




 

業績のトレンド

2007年5月10日 11:11

僕が株を見る上でいつも大事に思うことは、業績のトレンドです。
トレンドとしてどうか、ということを必ず見るのです。
一時的な理由で収益が増大したり一時的な理由で収益が減少したりすることはよくあることですが、トレンドとして売上が伸びているかどうか、あるいはそういった一時的な理由を捨象して、実質的な要因だけを見てトレンドとして収益が伸びているかどうかを見極める、そういう方法でチェックや分析をしなければいけないと思っています。

例えば、何かの会社を買収する際ですが、僕はいつも会社の業績と実質利益がどうなっているか、それがトレンドとしてどうなっているか、そして今後どうなっていくのか、そういう目で会社を見るのです。
このような視点で見れば、このSBIグループのような業態の企業は四半期ごとのトレンドを見てもあまり意味がないと思います。
というのもベンチャーキャピタルは、どの四半期に保有株を売るのかによってキャピタルゲインが大きく発生したり、場合によってはロスが発生するからなのです。
そして、どの期で保有株を売るかということによってベンチャーキャピタルは、他の製品を売る場合と違って非常に大きな変動が該当の期によってあるもので、ずっと変わらずに伸びていくものではないのです。

他方、例えばSBIイー・トレード証券の場合は、トレンドとしてマーケットが回復してきたと思われるときには、明らかに収益的にも伸びていることがわかります。
そして売買高もトレンドとして伸びていると、これはもうマーケットの回復傾向がそして業績の回復がもう見えてきたな、という判断が出来るのです。
あるいはファイナンシャル・サービス事業のように、イー・コマース市場が日々進展していく中で毎日毎日伸びていく、という事業もある。

それぞれ事業の特性によってそのトレンドの見方もまた違ってきますね。
そういう中で事業の特性を踏まえた上で、業績のトレンドが総じて伸びている会社は遅かれ早かれ必ず株価がついてくるものだと僕は思っているのです。




 


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