北尾吉孝日記

外債や外貨投資について

2007年4月24日 17:25

外債や外貨投資がポピュラーになってきましたが、こうしたものはもっとロングタームでの投資を考えてもおもしろいと思います。
前に僕が「人物をつくる」という本で書いた、非常に早いタイミングでのユーロに関する考察があります。
ユーロがドルと並ぶ基軸通貨になっていきますよ、という話が書いてあるのです。
だからそのとき信じてユーロ買った人は随分儲かっているはずですね(笑)
今回はその話を紹介したいと思います。

~~~ 人物をつくる(172P~)より ~~~
3つ目は、これが最大の理由だと思うのですが、ドルのシングル基軸通貨という体制が、そろそろ終焉を告げつつあるのではないかということです。昨今のユーロの状況を見ていると、ユーロがまさに第二の基軸通貨として誕生してくる気配を感じます。もう「パックス・アメリカーナ」(米国支配による世界秩序)の時代は、終わりに近づいてきたのではないかと思います。
従って、今度、英国がユーロに加盟するかどうかが重要です。いま、ポンドは安くなっています。ユーロに加盟すればポンドが割安に評価されるということで、下がっているわけです。逆にデンマークのクローネは強くなっています。
経済統合の完成したヨーロッパが大変な力を持った地域になることは、間違いがないと思います。
マルクスではありませんが、経済構造というのは最も下部構造にあり、その上に政治などのいろいろなものが積みあがっていくわけですから、経済統合がなされる意味というのは、通貨にも大きな影響を与えると思います。
一方アメリカは、大変な借金国です。
本来ならば、アメリカに次ぐ第二の経済大国としての日本が、その地位に代わらなければならないのに、第三の基軸通貨としての役割さえも担えないような状況です。
今申し上げたような三つの理由で、アメリカを中心とした世界経済の枠組みが、大きく変わる可能性が出てきたと思います。
こうした大きな流れを的確につかんで、ぜひビジネスに活かしていただきたいと思います。 2002年7月
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言った通りに5年前にユーロのソブリンを徹底的に買い、じーっと5年間辛抱する。
そうすれば為替だけでも大儲けが出来る。
そういうものなんです(笑)




 

デイトレードは難しい??

2007年4月23日 9:09

今まで書いてきたように、僕は相場を見るときは、ベースにマクロ、セミマクロの自分なりの分析を踏まえ、そしてその時の相場の状況つまり大型株が動くようなエネルギーがあるのかとか、新興市場のセンティメントがどうかということや、テクニカル分析なども参考にしています。
そして基本的に投資は最低でも3ヶ月以上持つというスタンスです。

その一方で、デイトレーダーと呼ばれる相場のアヤをとる人達がいます。
毎日上がったり下がったりする株価と出来高の推移だけ見て、
相場のアヤを取ることによって利益を出していこうとする人達です。

取引ですから色々な方法があっていいと思いますし、何も悪いとも思わないけど、
僕にとってはデイトレードの方がずっと難しい(笑)
じっと寝かして1~3年じっと持っておく、その方が僕は儲かると思っています。
ファンダメンタルズなんて全く無関心で出来高の推移量だけで儲けようという方が余っ程僕には難しいです。

僕のアドバイスは、どちらかと言うとそういうデイトレーディングのためのアドバイスではありません。
これからも長期~中長期投資のためのアドバイス、それもファンダメンタルズリサーチでマクロ経済から入っていくような、アドバイスというより僕の個人的な意見を書いていこうと思います。

1~3年の投資と聞くと「そんな長期的な話を言われても・・・」、
と思う人もいるかも知れません。
しかし、それを長期と言うかは人によって異なると思います。
20年~30年にならないと長期とは言わない人もいますし、1年でも長期という人もいます。
僕自身は現在のような変化の激しい時代では3年というのは長期的な話だと思います。
従って僕のスタンスでは3ヶ月~6ヶ月は短期、6ヶ月~2年くらいは中期、それを超えると長期と考えています。




 

基本の重要性

2007年4月19日 9:40

僕も慶應での経済の勉強に加えてケンブリッジでも経済をやってきました。
そういう意味ではずいぶん長く勉強して来たのですね。
僕の基本というものは何でもそうですけど、そういうベーシックなことにあるのです。

僕は経済を見る場合、常に学問的成果というものが頭の中にベースとしてあって、それに照らし合わせて現実の経済を見るのです。
ビジネスの構築でも全部そうですけど、組織を作るといっても企業生態系に関する複雑系の科学というものがベースにあり、それがインターネット時代に最も組織優位性を発揮できそうな理論的支柱になると思い、企業生態系という形でグループを作っていこうと考えたのです。

僕は企業経営において常にベースにそれなりの学問的成果を踏まえて、それを自分なりに消化して、それをさらに実用のレベルに持っていくということを心掛けているのです。
経済を見る目も同様に、そういうベースがないとやっぱり駄目だと思うのです。
ただ勘だけの世界と新聞記事だけの世界で行く、それでは駄目です。
だからベースとなる勉強をした上で、尚且つ現実世界のことを良く見る目を養う
ことが必要です。

実際の世界を見ないと今度は机上の空論の世界になってしまう、学者のように。
学者が言うことは相場の世界ではなかなか当たらないという話になるわけです。
例えば、ケインズが一時的には成功したとは言え、他の有名な経済学者と同様に最終的には株式投資に失敗しています。
だから僕の場合は学問と実社会での経験を踏まえて自分なりの見方をというものを養ってきた。その結果として確度の高い実績を残してきたのです。

別に自慢するわけでは決してないですが、
結果論としてそういうことになってきたのです(笑)




 


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