北尾吉孝日記

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「グローバルアセットアロケーション」という言葉があります。
これは資産を国内だけではなく、世界規模で分散してポートフォリオを構築していくことを言います。
このグローバルアセットアロケーションという言葉は、僕が野村證券に勤務していた頃、田淵義久さん(現:財団法人SBI子ども希望財団理事長)が1980年代後半から掲げていた戦略です。
何故このような戦略を掲げたかと言うと、当時の日本の株は値段が上がりすぎていて常識の範囲を越えて非常識の範囲に差し掛かっていたからです。
ですから、危険な日本株を避けて世界規模で資産分散を促したのです。

しかし、結果はそれほど効果を上げませんでした。
何故かというと、当時は日本株のパフォーマンスが一番良かったからなのです。
株価が上がる、上がるから皆が買う、さらに上がる、そういう世界の中で日本の株式市場はどんどん上がっていったわけです。
現在、状況は変わって当時とは逆の状態になっており、グローバルアセットアロケーションを推し進めるタイミングだと僕は思っています。
ですから、SBIの事業を世界へ拡大しているのです。

現在世界的に見て日本のマーケットにはあまり魅力がないと思います。
他方で中国のマーケットはすごい規模で拡大しているのです。
顕著な例として、東京と大阪の取引所の売買高を足した数字を上海と深圳の取引所の売買高を足した数字が超えました。
この四月には上海と深圳の取引所の売買高を足すと6453億ドル、東京と大阪の取引所の売買高を足すと5124億ドルで、初めて上海と深圳の取引所の合計額が日本の両取引所の売買高を超えたのです。
さらに、中国では個人株主数が9500万人であり、もうすぐ一億人に到達すると言われております。
米国の個人株主数が2005年3月末で9100万人と言われておりますから、今や中国は世界で最も個人株主数が多い国となったのです。
こうした厳然たる事実を見つめなくてはなりません。
そして見つめた上で我々は次のアクションを考えなくてはならないのです。

「何故こういうことが起こるのか」
「何故こういうことが続くのか」

次はそのことについて書きたいと思います。




 

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