北尾吉孝日記

サブプライム問題の余波

2007年11月13日 16:42
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昨日、当社傘下のSBIイー・トレード証券の商号変更に関するリリースも出させていただきました(※1)。
先日、その理由について四点ほど説明させていただきましたが、実はもう一点ほど理由があったのです。

それは米国イー・トレード社がこのサブプライムローン問題から大きな損害を被ることになるだろうということ、そして私はその損害によって米国イー・トレード社は存亡の危機となる可能性すらあるだろうという認識をしていたのです。

米国イー・トレード社は、大きく分けますとイー・トレード証券とイー・トレード銀行からなっていますが、そのイー・トレード銀行の資金の運用のほとんどが問題となっているサブプライムローンをベースとした証券化商品だったということなのです。

したがいまして、米国イー・トレード社も非常に大きな損害を被るだろうと想定をしていましたところ、昨日株価が58.67%も下がりました。

そしてまたウォール・ストリート・ジャーナル紙において倒産リスクすらも語られ始めました。

日本のイー・トレード証券と比較しますと、米国のE*TRADE FINANCIAL Corporationの方が時価総額で見ましても、半分以下の会社になってしまったわけです。

将来どのようになっていくかは分かりませんが、安くなったら当然当社としても買収の対象ということにも考えられなくもないと思っています。

しかし、まだその時期ではありません。

これからこの会社の損失額が確定し、決算が発表され、さらに将来的な損失の金額も分かってくると、更に安くなるかもしれません。

何はともあれ、これはネット銀行の経営について、資金の運用方法を誤ったためにこのような事になってしまったのだと思います。

一方、日本でもイーバンク銀行が中間期で50億円の赤字が出たと日経に出ておりました。私は前々からイーバンク銀行の資金運用について疑問を持っておりましたけれども、それが今回このような形で出てしまったようです。

そして、運用に頼った会社経営を止めないといけないと考えたのでしょうか、先日イーバンクは来月からATM手数料を有料にするという発表をされていましたが、逆に住信SBIネット銀行は振込手数料無料キャンペーンを延長するようにしました(振込手数料無料キャンペーン延長のお知らせ)。

ちょうど住信SBIネット銀行とイーバンク銀行は、これから大きな戦争をしようというタイミングで戦略がこのように分かれました。

これからどうなっていくか、皆様には是非とも見守っていただきたいと思います。

参考
※1:子会社の商号変更に関するお知らせ




 

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